マンチェスターを出し抜けるか?ベンヤミン・シェシュコに全力投資、ニューカッスルの賭けは報われるか

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マンチェスター・ユナイテッドがベンヤミン・シェシュコ獲得交渉を加速!ニューカッスルとの一騎討ちに… Manchester United

ベンヤミン・シェシュコ。まだ22歳のスロベニア代表ストライカーは、ここ数年で欧州のスカウト網の中心に食い込んだ存在だ。そして2025年夏、彼を巡る争奪戦の最前線に立ったのが、ニューカッスル・ユナイテッドである。

目下、RBライプツィヒに所属するシェシュコは、195cmの長身に加えてスピードとテクニックを兼ね備えた万能型フォワード。2024-25シーズンには公式戦45試合で21ゴール6アシストを記録し、ブンデスリーガでの存在感をさらに高めた。

そんな彼を巡って、マンチェスター・ユナイテッド、そしてニューカッスル・ユナイテッドの2つのクラブがが争奪戦を展開している。だが今、この争奪戦で一歩抜け出したとされるのは、ニューカッスルのようだ。

英『TBR Football』の報道によれば、同クラブはRBライプツィヒが提示した評価額に合致する正式なオファーをすでに行っている。金額は総額8000万ユーロとされ、内訳は7500万ユーロに加え、ボーナス500万ユーロ。これはマンチェスター・ユナイテッドがまだ提示できていない金額であり、資金力と本気度の差を如実に示すものとなった。

シェシュコ獲得へ、ニューカッスルが全エンジンを点火

ニューカッスルにとって、このシェシュコ獲得は単なる若手獲得ではない。アレクサンデル・イサクの退団が現実味を帯びる中、クラブは攻撃陣の再構築を急務としている。イサクもアンフィールド行きを熱望しており、仮に今夏中に交渉がまとまれば、エディ・ハウ監督は即座に得点源を失うことになる。

その危機感が、今回の大型オファーに直結した。ハウ監督はクラブのリクルート部門に対して、シェシュコ獲得を最優先事項として指示。これを受けたニューカッスルは即座にアクションを起こし、ライプツィヒに正式なオファーを提示した。

注目すべきは、ニューカッスルがマンチェスター・ユナイテッドとの駆け引きを避け、実弾で勝負に出た点だ。ユナイテッドも交渉を進めているものの、選手売却を進めなければ、ライプツィヒの要求額に達する資金を即座に用意するのは難しいとされている。つまり先手必勝、ニューカッスルは実行に移したのだ。

勝負の行方を決めるのはシェシュコ自身の意志

もちろん、資金力だけで移籍が決まるわけではない。本人の希望が最終決定を左右することは、移籍市場の常識だ。マンチェスター・ユナイテッド行きを希望しているとも報じられており、昨日の時点ではユナイテッド行きが濃厚と見られていた。

とはいえ、どちらのクラブも個人的な契約条件では合意の目処が立っており、残るは「どちらのプロジェクトに魅力を感じるか」という点に集約されている。シェシュコにとって、出場機会の保証や成長環境は決して小さな要素ではない。

その点、エディ・ハウの下で着実に育成と強化を両立させてきたニューカッスルのプロジェクトは、若き才能にとってマンチェスターではなく、ニューカッスルに向かわせる鍵になるかもしれない。

さらに、ニューカッスルはプレミアリーグでの躍進に加え、今後数年でチャンピオンズリーグ常連を目指すクラブとして明確なビジョンを持っている。チャンピオンズリーグの出場権はおろか、ヨーロッパ大会に出場できないマンチェスター・ユナイテッドよりも、大きな大会でプレーできるのもメリットが大きい。

ニューカッスルは世界でも屈指のストライカーを失う可能性が高まっており、トップレベルのストライカーの獲得は至上命題。イサクの代役として、スロベニア代表フォワードを手中に収められるのか。