バルセロナのウルグアイ代表DFアラウホにトッテナムが接近!資金難のクラブに揺らぐ決断

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バルセロナのウルグアイ代表DFアラウホにトッテナムが接近!資金難のクラブに揺らぐ決断 Tottenham Hotspur

ウルグアイ代表であり、バルセロナの守備陣の中核を成す26歳DFロナルド・アラウホ。だがいま、クラブの台所事情と自身のキャリア展望が交差し、経験豊富なセンターバックに変化の兆しが見え始めている。

アラウホは2024年1月にバルセロナとの契約を更新。新契約には、約6500万ユーロという比較的低額なリリース条項が盛り込まれていたが、それは移籍市場開幕から2週間限定の効力しか持たなかった。すでにこの条項は失効しているものの、アラウホの去就を巡る噂は絶えない。

その背景には、バルセロナの苦しい財政状況がある。クラブは今夏も主要な売却を求められており、守護神マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンが売却候補から外れた今、アラウホが新たな犠牲となる可能性が浮上している。

スペイン紙『Fichajes』によると、トッテナムはすでに問い合わせを済ませており、交渉が成立するかどうかの感触を探っているようだ。アラウホが現在の立場に満足していない可能性がある以上、クリスティアン・ロメロやミッキー・ファン・デ・フェンへの依存度も高いトッテナムにとって魅力的な人材と言える。

財政的なプレッシャーに加え、2024-25シーズン後半におけるアラウホの出場機会の減少もまた、彼の将来に影を落としている。負傷からの復帰後、出場時間が限られたことで、選手側も新たな環境を視野に入れ始めているとされる。

バルセロナが彼を完全に手放す準備が整っていないとはいえ、「交渉には前向き」との報道も存在する以上、現実的な放出ラインに入っていると見るべきだろう。

リーダーシップと強靭なフィジカル

では、なぜトッテナムなのか。ロンドンのクラブは、昨季UEFAヨーロッパリーグを制したものの、プレミアリーグにおいて守備の脆さが課題となっていた。フィジカルの強さと空中戦の安定感、そして試合中に仲間を鼓舞し続けるリーダーシップを併せ持つアラウホの存在は、理想的な補強ターゲットだ。

アラウホにとっても、プレミアリーグという新たな舞台は魅力的だ。激しいフィジカルコンタクトが日常であるこのリーグでは、彼のタフネスと集中力が武器となる。また、定期的な出場機会と戦術的な明確性を求めているのであれば、トーマス・フランク新監督率いるトッテナムのチーム哲学は彼に適している可能性がある。

だが問題は、移籍金とクラブ間の交渉である。既に低額条項が失効しているため、バルセロナは8000万ユーロ超の提示でなければ動かないとの見方もある。トッテナムがこの要求にどこまで歩み寄れるかが、今後の鍵となる。

ただし、トッテナムが本腰を入れる可能性は低い。主力DF陣が怪我で離脱する期間も長いところに、負傷癖のある選手を加えるのは好ましくない。まして、ケヴィン・ダンソやラドゥ・ドラグシンらも控えており、センターバックに大金を叩くとは考えにくい。

現実のない話ではあるものの、毎年のように移籍市場に顔を出すウルグアイ代表DFは、ついにスペインを後にすることはあるのか。