積極補強を続けるサンダーランドが目指す攻撃革新!ジャカの加入とロイス・オペンダの行方

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ロイス・オペンダがヴィラ・パークに?エメリ監督が熱視線を送る5000万ユーロの爆速ストライカー Sunderland

プレミアリーグ復帰を果たしたサンダーランドは、今夏の移籍市場で昇格組らしさを一切感じさせない補強戦略を展開している。次々に戦力アップを繰り返しており、初年度のノッティンガム・フォレストを彷彿とさせる。

アビブ・ディアッラやシモン・アディングラ、エンゾ・ル・フェー、ケムズダイン・タルビ、ノア・サディキら将来有望な選手たちをチームに迎えれ入れると、バイエル・レバークーゼンから元アーセナルのベテランMFグラニト・ジャカも加入した。

グラニト・ジャカ加入で変わる中盤の顔ぶれ

レバークーゼンから加入が決まったスイス代表MFグラニト・ジャカは、サンダーランドの中盤に革命をもたらす存在。アーセナル時代には主将を務め、プレミアリーグでの豊富な実績を持つこのスイス人MFに対し、クラブは約1300万ポンド+ボーナスの条件で契約をまとめた。

3年契約で合意したジャカは、戦術的知性とリーダーシップの両面で若いチームを引き上げる即戦力のある補強である。

この獲得は、商業的な側面ではなく、チームのレベルをアップすることが目標だ。レジス・ル・ブリ監督が志向するボール保持型のスタイルにおいて、ジャカのパス能力とポジショニングは不可欠な要素となる。

昇格組というステータスを超え、プレミアで中位以上のポゼッション志向を標榜するには、こうした経験者の存在が必要不可欠なのだ。

ロイス・オペンダ獲得は“なし”? 現状と課題

RBライプツィヒ所属のベルギー代表ロイス・オペンダは、昨季ブンデスリーガで34試合24ゴール7アシストという驚異的な数字を叩き出したストライカー。期待ゴール(xG)22.1、非PK期待ゴール(npxG)19.7と、最先端指標でもその得点力が証明されている。しかし、サンダーランドがこの「ゴールマシン」を本気で狙っているという報道は、今や否定されている。

独『Sky Sport Germany』フロリアン・プレッテンベルク記者によれば、サンダーランドが同選手をリストアップしているものの、ベンヤミン・シェシュコとシャビ・シモンズの両名の去就も流動的であり、クラブとしてもオペンダ放出には慎重な立場を取っている。

一方で、サンダーランドはすでにチェルシーの18歳ストライカー、マルク・グイウとのローン契約で合意に達している。若手の育成と即戦力の融合こそが、彼らのこの夏の補強戦略の核心となる。

サンダーランドの今夏の動きは、昇格クラブによる単なるサバイバル計画ではない。将来有望なストライカーを迎えつつ、グラニト・ジャカのような戦術的完成度を備えた中堅ベテランを軸に、明確なスタイルと狙いを持ったチーム構築が進められている。

ロイス・オペンダのようなアタッカーの獲得にも成功すれば、プレミアリーグ残留だけではなく、中位や上位にも食い込める陣容が揃いそうだ。