アーセナルやノッティンガム・フォレスが参戦?アデモラ・ルックマンの揺るがぬインテル・ミラノ愛!

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移籍金は5000万ユーロ前後…アーセナル、今夏の目玉補強候補にアデモラ・ルックマンが浮上! Arsenal

完全決裂だった。アデモラ・ルックマンがアタランタとの関係を断ち切った瞬間、セリエAに激震が走った。昨シーズン15ゴール5アシストという驚異的な数字を刻んだ攻撃の申し子は、トレーニングボイコットという最終兵器を選択し、ベルガモの街から姿を消した。この緊急事態に、プレミアリーグの名門アーセナルが急速接近している。

しかし、ルックマンの心は既にサン・シーロに向いている。インテル・ミランとの個人条件合意から1か月が経過した今も、27歳のアタッカーは移籍への意志を曲げる気配を見せない。アタランタが設定した5000万ユーロという価格設定が、この三角関係に新たな火種を投げ込んでいる。

インテル一途のルックマン、アーセナルの誘いを一蹴

ルックマンはアーセナルからの提案を断固として拒否している。ロンドン生まれの攻撃手にとって、古巣イングランドへの復帰は魅力的な選択肢に映るはずだが、彼の答えは明快だった。インテルとの鉄の盟約を破るつもりはないということだ。

アーセナルのミケル・アルテタ監督は、エベレチ・エゼ獲得の高額な移籍金に頭を悩ませている。クリスタル・パレスが要求する金額は、ガナーズの予算を圧迫する可能性が高い。そこで浮上したのが、ルックマンという現実的な代替案だった。仲介者を通じてアタランタから直接提案を受けたアーセナルだが、当の本人がこの申し出に興味を示していないのが現実だ。

一方で、ノッティンガム・フォレストも参戦の意向を固めている。アンソニー・エランガの後釜として白羽の矢を立てたものの、チャンピオンズリーグ出場権を持たないトリッキー・ツリーズが、ヨーロッパの舞台を渇望するルックマンを説得するのは至難の業となる。英『The Sun』が報じたところによると、フォレストは価格面での優位性を武器に交渉を進める構えだが、選手本人の意志が最大の障壁となっている。

ルックマンが公開したInstagramの投稿は、彼の怒りの深さを物語っている。過去3年間でアタランタに捧げた献身的な姿勢、そして約束を反故にされた失望感。彼の言葉は、ただの移籍希望ではなく、信頼関係の完全な破綻を意味している。

アタランタの強硬姿勢がもたらす混乱の連鎖

アタランタの立場も理解できなくはない。セリエAの直接的なライバルであるインテルに、主力選手を安価で譲渡することは避けたいというのが本音だろう。しかし、この判断が予想以上の大混乱を招いている。

ルックマンは現在イタリアを離れており、チームに復帰する意思は皆無だという。土曜日にふくらはぎの治療でトレーニング施設を訪れたのが最後で、それ以降は完全に行方をくらませている。アタランタが制裁金を科す構えを見せても、ルックマンは意に介さない姿勢を貫いている。

インテルは4500万ユーロの提案を再度準備しているとされるが、アタランタとの溝は依然として深い。この移籍劇は既にクライマックスを迎えており、数日以内に何らかの決着が必要な状況となっている。

サイドからセンターまで、あらゆるポジションで結果を残すルックマンの存在は、現代サッカーにおける理想的な攻撃オプションといえる。アーセナルにとっても、ガブリエル・マルティネリの代役として、またはエゼの直接的な代替として機能する可能性を秘めている。

しかし、本人の意志が全てを決定する。ルックマンにとって、インテルでの成功というビジョンは、他のどんな提案よりも価値があるものなのだろう。イヴァン・ユリッチ監督との関係修復が不可能となった今、彼の選択肢は限られている。

アタランタが要求を緩めるのか、インテルがさらなる上乗せを決断するのか、それとも第三の選択肢が浮上するのか。