ロマーノ砲ふたたび!フォレストがマカティー獲得で合意間近、2000万ポンド超の移籍金で「HERE WE GO」秒読み段階

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欧州王者を率いた若き司令塔、マカティーにブンデスリーガ複数クラブが関心…マン・シティは売却に慎重姿勢か Nottingham Forest

プレミアリーグ移籍市場最大の注目株だったジェームズ・マカティーの去就に、ついに決着の時が訪れた。移籍情報の権威ファブリツィオ・ロマーノが爆弾投稿を投下。

ノッティンガム・フォレストがマンチェスター・シティの22歳攻撃的ミッドフィルダー獲得で合意間近に迫り、2000万ポンド超の移籍金での交渉が「最終段階」に入ったと明かした。ロマーノ名物の「HERE WE GO」が間もなく発せられる可能性が高い。

この電撃的な展開は、わずか数週間前の状況を考えれば劇的な変化だ。7月末にはシティがフォレストの2500万ポンドオファーを一蹴し、4000万ポンド近い価格を要求していた経緯があった。それが一転して2000万ポンド超での合意間近となった背景には、複数の要因が絡み合っている。

2500万ポンド拒否から2000万ポンド合意へ、価格破綻の真相

この急激な価格変動の裏側には、マカティーの契約状況とシティの移籍戦略の変化がある。契約残り1年という状況で、来夏にはフリートランスファーとなるリスクを抱えるシティとしては、現実的な価格での売却を優先せざるを得なくなった。

さらに決定的だったのは、マカティーがクラブワールドカップメンバーから除外され、代わりにイングランドU-21代表として欧州選手権に参加した事実。この決定は、シティがマカティーの移籍を事実上容認したサインと業界では受け取られている。

フォレストの交渉チームは粘り強い姿勢を貫き、シティとの価格交渉で主導権を握ることに成功した。当初の4000万ポンド要求から一気に半額近くまで下がった経緯は、移籍市場における駆け引きの妙を物語っている。

ペップ・グアルディオラ自身も「彼の年齢を考えれば残ってほしいが、選手がより多くの出場時間を求めるのも理解できる」と語っており、マカティーの旅立ちを事実上承認している。昨シーズンはプレミアリーグで15試合の出場に留まり、先発はわずか3試合という現実が、この移籍の必然性を裏付けている。

フォレストにとっての戦略的大勝利

ヌーノ・エスピリト・サント監督率いるフォレストにとって、マカティー獲得は複数の意味で戦略的勝利となる。昨シーズン7位でヨーロッパリーグ出場権を獲得したクラブとして、国際舞台で戦うためのクオリティ向上は急務だった。

アンソニー・エランガのニューカッスル移籍で生じた攻撃陣の穴を、U-21欧州王者というプレミアム人材で埋めることができるのは理想的なシナリオだ。10番ポジションからウイングまでこなせるマカティーの多様性は、戦術的な幅を格段に広げる効果をもたらす。

シティファンの間では「2000万ポンドは安すぎる」という不満の声が噴出。一人のファンは「4000万ポンド要求していたのに2000万ポンドとは何事だ」と憤りを隠せずにいる。この反応こそが、フォレストがいかに有利な条件で交渉をまとめたかを物語っている。

マカティーの決断と今後の展望

マカティー自身にとって、この移籍は人生を左右する重要な選択となる。22歳という年齢を考慮すれば、レギュラーポジション確保が最優先課題だった。フォレストなら即戦力として期待され、ヨーロッパの舞台でも経験を積める絶好の環境が整っている。

今夏のU-21欧州選手権でキャプテンとして優勝を果たし、決勝でマン・オブ・ザ・マッチに輝いた実績は、彼の成長ポテンシャルを証明している。UEFAテクニカル・オブザーバーパネルによるトーナメント・ベストイレブン選出も、国際的な評価の高さを示している。

シェフィールド・ユナイテッドでのローン時代には、プレミアリーグ1ゴールを含む活躍を見せており、フォレストでの成功も十分に期待できる。モーガン・ギブス=ホワイトとの新契約締結により、攻撃陣の核となる選手は確保されているが、マカティーの加入により選択肢が大幅に増えることになる。

フォレストの粘り強い交渉姿勢とシティの現実的判断が合致した結果といえる。マカティーの真の価値は今後のパフォーマンスで証明されることになるが、2000万ポンド超という価格設定は両クラブにとって納得できる着地点だったのではないだろうか。

契約残り1年という制約の中で、シティとしては売却益を確保しつつ将来有望な選手を適切な環境に送り出すことができた。

一方のフォレストは、ヨーロッパで戦うために必要なクオリティを手頃な価格で獲得することに成功した。マカティーにとっても、レギュラーポジション確保とキャリアアップを同時に実現できる理想的な移籍となりそうだ。ロマーノの「HERE WE GO」が正式に発せられる瞬間が、今や秒読み段階に入っている。