オルテガ移籍が現実味!リールがマンチェスター・シティGKに熱視線、トラフォード獲得で立場激変

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マンチェスター・シティGKオルテガに対し、モウリーニョ率いるフェネルバフチェが熱視線か!? Manchester City

ペップ・グアルディオラの口から放たれた、あの言葉が今もシティファンの記憶に深く刻まれている。アーセナル戦での神懸かり的なセーブを披露したステファン・オルテガに対し、カタルーニャの名将は「彼のセーブがなければアーセナルがチャンピオンだった」と語った。そのオルテガに、今夏思わぬ転機が訪れようとしている。

フランス・リーグアンの名門リールが、32歳のドイツ人ゴールキーパーに熱烈なラブコールを送っているのだ。Pablo Oliveira氏が報じたところによると、リールはオルテガ獲得に向けて本格的な動きを見せており、これは先日のルーカス・シュヴァリエのパリ・サンジェルマン移籍が大きな要因となっている。

オルテガ移籍が現実味を帯びる背景とシティの思惑

マンチェスター・シティがオルテガの移籍を許可する方針を固めたのは、ジェームズ・トラフォードの獲得が決定的なキッカケとなった。シティはこの夏の移籍市場でオルテガの放出を認める姿勢を示しており、その背景にはグアルディオラの明確な構想がある。

カタルーニャの戦術家は、チーム内に確立されたゴールキーパーを2人までしか置かない方針を貫いてきた。エデルソンとオルテガ、そしてマーカス・ベッティネッリという布陣に、新たにトラフォードが加わることで、誰かが犠牲になるのは避けられない状況だった。

この12か月間により具体的な関心を示されていたのはエデルソンの方だった。しかし、シティの上層部は最終的にオルテガの放出を選択した。これは戦力調整の枠を超え、オルテガ自身が第一選択としてプレーしたいという強い意向を示していたことも影響している。

32歳という年齢を考えれば、オルテガにとって最後のビッグムーブとなる可能性が高い。2026年夏まで残る契約、そして現在の市場価値800万ユーロという評価を踏まえると、リールにとっても現実的な投資となる。

リールの戦略とオルテガが果たす役割

リールがオルテガに注目するのは、シュヴァリエの4000万ユーロでのPSG移籍により、ゴールキーパーのポジションに大きな空白が生まれたからだ。シュヴァリエは足元の技術とディストリビューション能力でルイス・エンリケの心を掴み、ジャンルイジ・ドンナルンマの後継者として白羽の矢が立った。

リールにとって、シュヴァリエの移籍は予期せぬ大きな収入をもたらした一方で、即戦力となるゴールキーパーの確保が急務となった。すでにトルコ人ゴールキーパーのベルケ・オゼルを獲得してはいるものの、ヨーロッパの舞台で戦い抜くには経験豊富な選手が不可欠。

オルテガの経験値は申し分ない。マンチェスター・シティでの3シーズンで56試合に出場し、25回のクリーンシートを記録。特に2023-24シーズンのトッテナム戦でのパフォーマンスは、シティの史上4度目の連続プレミアリーグ制覇を決定づける象徴的な瞬間だった。85分のソン・フンミンとの一対一を制したあのセーブは、まさにチャンピオンシップクラスの技術と集中力を物語っている。

リールのようなクラブにとって、オルテガは完璧なピースとなる。フランス・リーグアンでの戦いはもちろん、ヨーロッパリーグでの戦いにも十分対応できる実力を持っている。また、若手選手にとってもメンターとしての役割を果たせる存在。

一方で、オルテガにとってもリールは心躍る舞台となる。マンチェスター・シティでは最高のトロフィーを獲得したものの、常に控えの立場に甘んじてきた。32歳という年齢を考えれば、レギュラーポジションを確保し、自身のキャリアに新たな章を刻む最後のチャンスかもしれない。

個人的な見解

オルテガの移籍は双方に大きな利益をもたらすはずだ。シティにとっては若手のトラフォードにより多くの機会を与えることができ、長期的な戦力構築につながる。一方でオルテガは、32歳という年齢でもトップレベルでの挑戦を続けることができる。

リールというクラブの魅力も見逃せない。近年のフランスサッカー界では、リールのような中堅クラブが優秀な選手の育成と発掘で注目を集めている。

シュヴァリエの成功がその証拠であり、オルテガにとっても新たなキャリアのステップアップを図る絶好の舞台となるだろう。

さらに面白くなりそうなのが、マンチェスター・シティがエデルソンすらも放出しようとしていること。ドンナルンマにも関心を示しており、シティ・PSG・リールの3クラブ間でのドミノ移籍が繰り広げられるかも知れず、今後の動きから目が話せない。