ユナイテッドが7000万ポンドの新星ウォートンに照準!バレバ獲得困難でプランB発動へ

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トッテナムが本気で狙うアダム・ウォートン!フランク体制の中盤強化へ野心的な一手 Crystal Palace

ルベン・アモリム監督率いるマンチェスター・ユナイテッドが、この夏の移籍市場で最も注目を集める若手中盤選手の一人、アダム・ウォートンに本格的な関心を示していることが明らかになった。

セバスチャン・ビダル氏が伝えるところによると、レッドデビルズはカルロス・バレバ獲得の困難さを受け、クリスタルパレスの21歳のイングランド代表MFを代替候補として真剣に検討している。

今季ブライトンからバレバ獲得を最優先に進めてきたユナイテッドだが、シーガルズが要求する1億ポンド超の移籍金は現実的ではない。

そこで浮上したのが、2025年5月17日のFAカップ決勝でマンチェスター・シティを1-0で破り、パレス史上初のメジャータイトル獲得に貢献したウォートンの名前だ。ウォートンの評価額は約7000万ポンドとされ、バレバよりも現実的な選択肢として注目されている。

ウォートンの圧倒的な成長曲線と実績

ブラックバーン・ローバーズのアカデミーで育ったウォートンは、2024年1月にパレスへ移籍した際の移籍金は初期費用1800万ポンドだった。わずか1年半でその価値が3倍以上に跳ね上がったことは、彼の成長速度がいかに異常なレベルにあるかを物語っている。

2022年8月にハートルプール戦でプロデビューを果たしたウォートンは、チャンピオンシップで44試合に出場し4ゴールを記録。プレミアリーグ移籍後も適応力の高さを発揮し、パレスの残り15試合すべてに先発出場という信頼を勝ち取った。2024年10月に鼠径部の負傷で3ヶ月の離脱を強いられたものの、復帰後は以前にも増して成熟したプレーを披露。

特にFAカップの躍進では、決勝のシティ戦で86分まで先発出場し、エベレチ・エゼの決勝ゴールをアシストするダニエル・ムニョスへの絶妙なパス供給を含む重要な局面で冷静さと技術力を存分に発揮した。

統計面でも、ウォートンの質の高さは顕著に表れている。『Total Football Analysis』の分析によると、プログレッシブパス数で72パーセンタイル、パス数で74パーセンタイル、そして危険なパスに至っては93パーセンタイルという驚異的な数値を記録。

アモリム監督の長期構想とレアル・マドリードとの争奪戦

アモリム監督がウォートンとバレバの両獲得を理想的な目標として掲げているのは興味深い。ポルトガル人監督は長期的にこの2人をペアとして起用することで、プレミアリーグ屈指のダイナミックで完成度の高い中盤コンビを構築したいと考えている。

バレバの圧倒的な身体能力とウォートンの冷静なコントロール能力を組み合わせることで、ポゼッション支配とプレッシャー下での安定性を両立できるという算段だ。

しかし、ユナイテッドの前に立ちはだかるのはレアル・マドリードという強力なライバルの存在だ。2025年5月25日に新監督として発表されたシャビ・アロンソ監督が「Massive Fan」と公言するウォートンに対し、マドリードは既に具体的な監視を開始している。

トニ・クロースとルカ・モドリッチの後継者探しに本腰を入れる白い巨人にとって、若きイングランド代表は理想的なターゲットの一人となっている。バイエル・レヴァークーゼンでブンデスリーガ制覇という偉業を成し遂げたアロンソ監督の下で、ウォートンは新たなキャリアステップを踏む可能性が高い。

パレス側も簡単には手放さない構えで、2029年まで契約が残るウォートンの争奪戦は熾烈を極めそうだ。オリバー・グラスナー監督の下でヨーロッパカップ戦への出場権も獲得したイーグルスにとって、チームの核となる選手の流出は避けたいところだろう。

個人的な見解

個人的には、ウォートンという選手の持つポテンシャルは、現在のプレミアリーグで最も過小評価されている才能の一つだと確信している。

彼のプレースタイルは、現代フットボールが求める「ボックス・トゥ・ボックス」の理想形に最も近い。守備時の積極性と攻撃時の創造性を高次元で両立させる能力は、ジュード・ベリンガムやペドリといった世界最高峰の若手中盤選手たちと比較しても遜色ない。

アモリム監督の構想する戦術システムにおいて、ウォートンは間違いなく中核的な役割を担える選手だ。特に3-4-2-1システムでの中央の2人のうちの1人として、彼の多様なスキルセットは最大限に活かされるだろう。

ただし、7000万ポンドという評価額は決して安くない。ユナイテッドにとって重要なのは、長期的な視点でこの投資の価値を見極めることだ。

21歳という年齢を考えれば、10年以上にわたってチームの柱として活躍できる可能性は十分にある。レアル・マドリードとの争奪戦は避けられないが、プレミアリーグでの実績と適応力を既に証明している点で、ユナイテッドにも十分な勝機があると見ている。