ウルブズが拒絶!ニューカッスル、ストランド・ラーセン獲得断念でストライカー補強が完全に暗礁に

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ウルブズが拒絶!ニューカッスル、ストランド・ラーセン獲得断念でストライカー補強が完全に暗礁に Newcastle United

エディ・ハウ監督率いるニューカッスルの今夏最大の課題であったストライカー補強が、またしても暗礁に乗り上げた。今度はウルブズが誇るノルウェー代表FWヨルゲン・ストランド・ラーセンの獲得を断念せざるを得ない状況となり、マグパイズの攻撃陣強化計画は完全に行き詰まりを見せている。

ウルブズの断固たる姿勢がニューカッスルの計画を粉砕

英『talkSPORT』の報道によると、ウルブズはストランド・ラーセンの売却を完全に拒否する姿勢を鮮明にした。昨季プレミアリーグで14ゴールという印象的な数字を残した26歳のストライカーに対し、ニューカッスルは6000万ポンドというパッケージでの獲得を模索していたが、ウルブズ側は移籍ウィンドウ終盤でのスター選手放出に一切の関心を示していない。

最新の報道によれば、両クラブの評価額には500万ポンドの隔たりがあり、ニューカッスルの6000万ポンドの提示に対し、ウルブズは6500万ポンドを要求している状況。

ストランド・ラーセンは2024年夏にセルタ・ビーゴからローン移籍で加入し、その後2300万ポンドの買取オプションを行使して完全移籍を果たしたばかり。ウルブズにとって彼は得点源以上の存在となっており、ビトール・ペレイラ新監督体制での中核を担う選手として位置づけられている。

ウルブズのスタンスは極めて明確で、スカッドの補強にこそ集中すべき時期であり、最重要選手へのオファーに耳を傾ける余地は皆無というものだ。

ニューカッスルのストライカー獲得作戦が連続失敗に

この夏のニューカッスルのストライカー市場での動きを振り返ると、まさに悪夢のような展開が続いている。まずブライトンからのジョアン・ペドロ獲得を狙ったものの、ブラジル人アタッカーはチェルシーへの6000万ポンドでの移籍を選択。ニューカッスルは5000万ポンドのオファーを出していたが、ペドロ本人がスタンフォード・ブリッジでのプレーを熱望していた。

続いてリバプールがユーゴ・エキティケ獲得に7900万ポンドで成功する中、ニューカッスルは指を咥えて見ているしかなかった。エキティケについてもニューカッスルは6450万ポンドのオファーを出していたが、フランス人ストライカーは最終的にアンフィールドでのプレーを選択した。

さらに痛手となったのは、RBライプツィヒのベンヤミン・シェシュコが7370万ポンドでマンチェスター・ユナイテッドへ移籍したこと。この移籍では、ニューカッスルの方が実際には高いオファーを提示していたにも関わらず、シェシュコ本人がオールド・トラッフォードでのプレーを強く希望したため、交渉は実らなかった。

こうした連続する失敗の背景には、ニューカッスルの財政的制約とプレミアリーグの競合他クラブとの競争激化がある。アレクサンダー・イサクの移籍要求問題も解決の糸口が見えず、攻撃陣の整備は完全に後手に回っている状況だ。

個人的な見解

ニューカッスルの今夏のストライカー市場での苦戦は、偶然ではなく構造的な問題を浮き彫りにしている。エディ・ハウ監督が就任以来築き上げてきた攻撃的なフットボールの根幹を揺るがしかねない事態であり、来季の戦いに向けて深刻な懸念材料となっている。

特にイサクの去就問題が長期化する中で、代替選手の確保に失敗し続けていることは、クラブの移籍戦略に根本的な見直しが必要であることを示している。

興味深いのは、ニューカッスルが提示した条件は決して他クラブより劣っていないケースが多いという点だ。シェシュコの件では実際に競合他社より高額なオファーを提示していたし、ペドロやエキティケについても十分に競争力のある条件を用意していた。

しかし、最終的には選手本人の意向によって他クラブを選択されるパターンが続いている。これは、ニューカッスルがチャンピオンズリーグ出場権を確保できていない現状や、クラブの将来像に対する選手たちの不安を反映している可能性が高い。

一方で、ウルブズの一連の対応は非常に戦略的で評価に値する。ストランド・ラーセンのような重要選手を手放さない姿勢は、プレミアリーグ残留という最低限の目標達成に向けた現実的な判断だ。