オドベール争奪戦勃発!ローマがサンチョ代替として仏代表ウィンガーに本格アプローチ

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オドベール争奪戦勃発!ローマがサンチョ代替として仏代表ウィンガーに本格アプローチ Tottenham Hotspur

レオン・ベイリー獲得で満足するはずだったASローマの夏が、一転して慌ただしさを増している。ジェイドン・サンチョ獲得への道のりが険しさを増す中、ジャン・ピエロ・ガスペリーニ率いるガロルッソは新たなターゲットとして、トッテナムの20歳フランス代表ウィンガー、ウィルソン・オドベールに熱視線を送っている。

イタリア紙『Corriere dello Sport』によると、ローマはサンチョ獲得が暗礁に乗り上げた場合の代替案として、オドベールを本格的にリストアップ。スパーズは2500万ユーロという現実的な価格設定で、この若きフランス代表の放出に前向きな姿勢を示している。

オドベール、怪我の影響で市場価値に変化も潜在能力は健在

昨夏、バーンリーからトッテナムへ3000万ユーロという大型移籍を果たしたオドベールだが、2024-25シーズンは負傷に泣かされた1年となった。ハムストリングの問題でピッチ上での出場機会は限られ、22試合で3ゴールという数字は、彼の真の実力を反映していない。

しかし、プレミアリーグの激しいフィジカルコンタクトの中で垣間見せた技術の高さと、左サイドからの鋭いカットインは多くのスカウトの目に焼き付いている。特に、スピードを活かした縦への突破とクロスの精度は、セリエAという新天地で真価を発揮する可能性を秘めている。

トッテナムが当初の投資額から500万ユーロダウンの2500万ユーロという価格設定を行ったのは、怪我の影響による出場機会の減少が要因だが、逆にローマにとってはチャンスでもある。サンチョに対して提示したとされる1800万ユーロと比較すると高額だが、オドベールの年齢とポテンシャルを考慮すれば、むしろ割安と捉えられるのではないだろうか。

サンチョとは異なる魅力、ガスペリーニの戦術にフィットする可能性

サンチョ獲得に固執してきたローマだが、マンチェスター・ユナイテッドでの不調続きのイングランド代表に頼るよりも、若く伸びしろ十分なオドベール獲得の方が建設的な判断かもしれない。

両者のプレースタイルを比較すると、サンチョが技術とパスで勝負するタイプであるのに対し、オドベールはよりダイレクトで爆発力のあるアプローチを得意とする。ガスペリーニが求める高強度プレッシングと縦に速い攻撃において、オドベールの方が即戦力として機能する可能性が高い。

また、フランス代表として既に国際経験を積んでいることも大きなアドバンテージだ。セリエAという新しい環境への適応力についても、プレミアリーグでの経験が活かされることが期待される。ベイリーとのコンビネーションで、ローマの攻撃陣により多様性をもたらすことができるだろう。

現在のローマにとって、オドベール獲得はサンチョの代替案以上の価値があると言っても過言ではない。若手の成長を重視するガスペリーニの方針とも合致し、長期的な戦力構想においてもプラスに働く可能性が高い。スパーズでの1年間で得た経験と成長を、イタリアの地で花開かせることができれば、ローマは掘り出し物を手に入れることになる。

トッテナムとしても、出場機会に限りがある現状を考えると、オドベールにとってより良い環境を提供することで、将来的な再獲得やセルオン条項の設定など、様々な選択肢を検討している可能性もある。

個人的な見解

この移籍話は双方にとって理想的な解決策になると私は考えている。オドベアにとってローマ移籍は、怪我による停滞から脱却し、キャリアを再加速させる絶好の機会だ。プレミアリーグの過酷な環境で培ったフィジカルと、持ち前のテクニックがセリエAでどう開花するかは非常に興味深い。

特に注目したいのは、ガスペリーニのもとでの成長だ。アタランタでの9年間で多くの選手を飛躍させてきた名将が、オドベアの潜在能力をどう引き出すか。スパーズでは怪我に阻まれたが、ローマでの新シーズンでは本来の力を存分に発揮できる環境が整っている。

一方、ローマにとっても、サンチョという不確定要素の強い選択肢よりも、若くハングリーなオドベアの方が戦術的にも経済的にも合理的な判断だ。

移籍市場の最終盤でこのような興味深い動きが生まれることこそ、サッカーの醍醐味の一つでもある。オドベアがローマの新天地で輝きを放つ日が来ることを、一人のサッカーファンとして心から期待している。