ニューカッスル、ストランド・ラーセン獲得に5000万ポンド提示も無情の拒否

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ニューカッスルが描く野心的プラン!ヨルゲン・ストランド・ラーセン獲得へ仲介人通じ本格交渉開始 Newcastle United

夏の移籍マーケット終盤戦で、ニューカッスルが放った大胆なオファーが無情にも跳ね返された。ヨルゲン・ストランド・ラーセン獲得に向けて提示した5000万ポンドという大金を、ウルブズは一蹴した。

英『The Athletic』のデイビッド・オーンシュタイン氏が報じたところによると、ニューカッスルの5000万ポンドオファーはアドオン条項を含まない現金一括での提示だった。これはカラム・ウィルソンの後継者として、ノルウェー代表ストライカーを位置づけていることを明確に示している。

今回のオファーはあくまでアレクサンダー・イサクの代役ではなく、カラム・ウィルソンの穴を埋めるためのものだったようだ。イサクの去就に不透明感が漂う中、33歳でウェストハムへ移籍したウィルソンのベテランとしての存在感を、昨季プレミアリーグで14ゴール4アシストを記録した25歳のストランド・ラーセンに託そうとするニューカッスルの構想が浮かび上がる。

ブレントフォードのヨアネ・ウィサ獲得交渉が難航し、RBライプツィヒのベンヤミン・シェシュコはマンチェスター・ユナイテッドを選択。リアム・デラップやジョアン・ペドロもチェルシー行きを決めた今、ストランド・ラーセンこそが最後の切り札となっている。

ウルブズが頑なに拒否する理由

ウルブズの断固たる姿勢の背景には、クラブの現実的な判断がある。昨シーズンの得点王だったマテウス・クーニャがマンチェスター・ユナイテッドに6250万ポンドの契約解除条項で引き抜かれ、さらにネルソン・セメドやラアン・アイト=ヌーリといった主力も退団した状況下で、ストランド・ラーセンまで手放すわけにはいかない。

移籍市場終了まで残り時間がわずかな中、プレミアリーグで即戦力となる代替選手を見つけることの困難さを、ウルブズ首脳陣は痛感している。セルタ・ビーゴから昨年夏に獲得し、2700万ユーロで完全移籍させた投資を簡単に手放すほど、このクラブは甘くない。

ストランド・ラーセン本人がこの移籍に前向きな姿勢を示しながらも、クラブに対して移籍を強要していない。2029年まで契約を結ぶ25歳のストライカーは、プロフェッショナルとしての成熟さを見せている。

個人的な見解

この拒否は金銭面での問題を越えている。ウルブズにとってストランド・ラーセンは、クラブの未来を担う絶対的な存在なのだ。5000万ポンドという大金を提示されながらも首を縦に振らない姿勢は、彼らの本気度を示している。

一方で、ニューカッスルの焦りも手に取るように分かる。イサクの動向が不透明な中、攻撃陣の補強は待ったなしの状況が続いている。

しかし、移籍市場の現実は残酷で、欲しい選手が必ずしも手に入るとは限らない。この夏、すでに複数のターゲットを逃しているニューカッスルにとって、ストランド・ラーセン獲得は最後の賭けとなっている。

今後数日間で状況が急転する可能性もあるが、ウルブズの頑なな姿勢を見る限り、この交渉は長期化する可能性が高い。