モリニューの新砲撃手候補が最終段階に入った。ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズがKRCゲンクのトル・アロコダレ獲得に向け、2000万ユーロ+ボーナスのオファーを準備していることが明らかになった。197cmの巨躯を誇るナイジェリア代表ストライカーはすでに5年契約での個人条件に合意済みとも言われる。
ストランド・ラーセン争奪戦の裏でアロコダレ獲得を急ピッチ推進
ヴィトール・ペレイラ監督のチームは開幕2連敗という最悪のスタートを切ったものの、火曜夜のカラバオカップでウェストハムを3-2で撃破し、反撃の狼煙を上げた。その一方で、エースのヨルゲン・ストランド・ラーセンを巡る攻防戦が激化している。
ニューカッスル・ユナイテッドは月曜に5000万ポンド、火曜に5500万ポンドという2度のオファーを仕掛けたが、ウルヴズは強固に拒否。それでもマグパイズは諦めておらず、英『Sky Sports』によれば6000万ポンドでの第3弾攻勢を準備中だ。皮肉にも、ストランド・ラーセン本人がカラバオカップで2ゴールを決めた直後に、2度目のオファーが蹴られたという経緯がある。
ベルギーメディア『HLN』の報道では、アロコダレは木曜のヨーロッパ・カンファレンスリーグ、レフ・ポズナン戦のメンバーから外れる公算が大きく、移籍交渉の進展を如実に物語っている。ゲンク側もすでに後継者を確保済みで、売却に前向きな姿勢を示している。
ベルギーリーグ制覇した197cmの空中要塞
アロコダレの昨季の数字は圧巻の一語に尽きる。ベルギー1部リーグ全45試合で23ゴール7アシストを叩き出し、堂々の得点王に君臨。30のリーグ戦だけでも17ゴールという安定感を見せつけた。
197cmという恵まれた体格から繰り出されるヘディングは脅威そのもので、昨季5ゴールをヘッドで決めている。プレミアリーグの激しいフィジカルコンタクトにも十分対応できる体の強さを備え、両足を使い分けるフィニッシュ能力も兼ね備えている。ボックス内での嗅覚の鋭さに加え、サイドエリアへの流れも巧みで、現代的なストライカーの要素を満たしている。
今夏ナイジェリア代表デビューを飾り、6月のロシア戦で代表初ゴールもマーク。国際レベルでも結果を残し始めており、24歳という年齢を考慮すれば、まだまだ成長の余地を残している。
ゲンクは2023年に500万ユーロで獲得したアロコダレを2000万ポンド超で売却する見込みで、わずか2年で4倍以上の利益を生む計算だ。契約残り2年という状況も踏まえれば、クラブにとっても理想的なタイミングでの売却となる。
当初はナポリやACミランも関心を寄せていたが、ウルヴズが交渉をリードし、プレミアリーグでプレーしたいというアロコダレ自身の希望とも合致した形だ。
個人的な見解
アロコダレのような大型ストライカーの成功例は枚挙に暇がない。ロメル・ルカクがエバートンで開花したように、ベルギーリーグからの移籍組はプレミアリーグで着実に結果を残してきた。特に198cmという身長はセットプレーでの脅威となり、ウルヴズが昨季苦しんだ得点不足の解決策として期待できる。
ペレイラ監督の戦術的な観点からも、アロコダレの存在は攻撃のバリエーション拡大に直結する。サイドからのクロスボールに対するターゲットマンとしての役割はもちろん、足元の技術も一定水準にあるため、様々な攻撃パターンで起用可能。
移籍金2000万ポンド前後という価格設定も、現在の市場価格を考慮すれば妥当な投資額といえる。むしろ、将来的な成長を見込めば割安感すら漂う買い物になる可能性が高い。