リーズ・ユナイテッドやバーンリーからの関心も拒否!ティモ・ヴェルナーがライプツィヒに残った理由

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リーズ・ユナイテッドやバーンリーからの関心も拒否!ティモ・ヴェルナーがライプツィヒに残った理由 Burnley

ティモ・ヴェルナーは、2025年夏の移籍市場で再び注目を集めた。トッテナムでのローン期間を終え、RBライプツィヒへ復帰した彼は、リーズ・ユナイテッドやバーンリー、さらにはMLSやリーグ・アンの複数クラブからのオファーを受けながらも、すべてを断った。

この選択は、キャリアの終焉を意味するものではない。むしろ、彼が自らの価値を再定義しようとする強い意志の表れと言って過言ではない。

RBライプツィヒは、年俸1000万ユーロという高額報酬を理由に、今夏の放出候補としてヴェルナーをリストアップしていた。しかし、移籍が成立しなかった今、クラブは彼を完全に構想外とするのではなく、パフォーマンス次第で起用の可能性もあるとの柔軟な姿勢を見せている。

プレミアリーグ復帰を拒否した理由

リーズ・ユナイテッドとバーンリーは、2025-26シーズンのプレミアリーグ昇格組として、即戦力の補強を急いでいた。特にリーズは、ハイプレスと縦に速い攻撃を志向する戦術において、ヴェルナーのスピードと裏への抜け出しが理想的なピースだった。

しかし、ヴェルナーはこの誘いに乗らなかった。その背景には、プレミアリーグでの過去の経験がある。チェルシーでは公式戦89試合で23ゴール21アシストと一定の成果を残したものの、決定機を逃す場面が目立ち、批判の的となった。トッテナムでも2024年1月からのローン期間中、31試合で2得点と結果を残せず、再び評価を落とすことになった。

それでも彼は、ブンデスリーガでの成功体験を信じている。RBライプツィヒでは、かつて127試合で78得点という圧倒的な数字を叩き出した。彼にとって、ライプツィヒは自分を取り戻す場所なのだ。

ライプツィヒでの再出発は可能か

昨季のRBライプツィヒは、ロイス・オペンダやベンヤミン・シェシュコといった若手FWが台頭しており、ヴェルナーの序列は決して高くなかった。2023-24シーズンはリーグ戦8試合出場で2得点にとどまり、2023年11月14日のマインツ戦を最後に公式戦出場が途絶えていた。

それでも、クラブは彼を完全に見限ってはいない。トレーニングでの姿勢やコンディション次第では、再びチャンスが巡ってくる可能性がある。実際、トルコやサウジアラビアの移籍市場がまだ開いている中で、クラブ側は「オファーがあれば検討する」としており、状況は流動的だ。

ヴェルナー自身も、SNSで「まだ終わっていない」と意味深な投稿をしており、復活への意欲を隠していない。彼の武器である爆発的なスピードとゴール前での嗅覚は、戦術次第で再び輝きを放つ可能性を秘めている。

その可能性を高めているのが、主力フォワード陣の移籍。オペンダはユヴェントスにレンタル移籍し、ベンヤミン・シェシュコもマンチェスター・ユナイテッドに完全移籍。絶対的なレギュラー組が相次いで退団した。

とはいえ、ヨハン・バカヨコやコンラッド・ハーダーら新たなアタッカーが加わっており、競争は決して楽になったわけではない。

個人的な見解

ティモ・ヴェルナーの選択は、表面的には移籍拒否として片付けられがちだ。しかし、彼のキャリアを追ってきた者としては、そこに明確な意志と戦略を感じる。プレミアリーグでの苦い経験を経て、彼は自分が最も輝ける場所を選んだ。RBライプツィヒは、彼にとって単なる古巣ではなく、再起の舞台。

もちろん、現状は厳しい。若手の台頭、戦術の変化、そしてクラブの財政的な事情。だが、ヴェルナーにはまだ武器がある。

スピード、経験、そして何よりも諦めない姿勢。彼がこの逆境を乗り越え、再びブンデスリーガの舞台でゴールを量産する姿を見たいと願うファンは少なくないはずだ。今後のトレーニングとクラブ内競争が、彼の真価を問う舞台となる。