トッテナム・ホットスパーが狙う万能DFナタン・アケ!1月移籍市場で交渉が再燃か

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トッテナム・ホットスパーが狙う万能DFナタン・アケ!1月移籍市場で交渉が再燃か Manchester City

マンチェスター・シティのナタン・アケは、ここ数年でプレミアリーグ屈指のユーティリティDFとして評価を高めてきた。左利きのセンターバックでありながら、左サイドバックとしても高い水準でプレーできる希少性は、ペップ・グアルディオラの戦術において重要な役割を担ってきた。

しかし2025-26シーズン序盤、彼の立場は微妙に変化している。ラヤン・アイト=ヌーリが左サイドバックで躍動し、ヨシュコ・グヴァルディオルやジョン・ストーンズ、ルベン・ディアスらの存在は、アケの出場時間は減少する可能性が高い。

この変化を見逃さなかったのが、トッテナム・ホットスパー。英『CaughtOffside』によれば、トーマス・フランク監督は夏の移籍市場でアケ獲得を模索していたが、交渉は成立せずに終わった。

それでも指揮官の関心は冷めておらず、1月の移籍市場で再び動く可能性が高まっている。フランクは、ミッキー・ファン・デ・フェンやデスティニー・ウドギとローテーションを組める経験豊富な左利きDFを求めており、アケはその条件に合致する。

トッテナムが求める戦術的価値

アケの強みは、守備範囲の広さとビルドアップ能力の両立にある。シティではポゼッション時に高い位置を取り、相手のプレスを外すパスを供給。

守備では1対1の対応力と空中戦の強さを兼ね備え、特にセットプレー守備での安定感は際立つ。トッテナムは高い最終ラインと積極的な前進守備を志向しており、その戦術において左利きCBは攻撃と守備の両面で重要な役割を果たす。

今季のトッテナムは、ケビン・ダンソを完全移籍で獲得したものの、高井幸大とラドゥ・ドラグシンが負傷離脱中。クリスティアン・ロメロ、ファン・デ・フェン、ダンソの3人だけでは、過密日程や負傷リスクに対応しきれない。アケが加われば、左サイドの守備安定化と同時に、攻撃時のビルドアップにも厚みが増す。

アケにはトッテナム以外にも複数のクラブが関心を寄せている。ノッティンガム・フォレストとエバートンは、守備の即戦力補強として彼をリストアップ。特にエバートンは、残留争いを避けるために経験豊富なDFを求めており、プレミアリーグ230試合以上の出場歴と4度のリーグ制覇、1度のチャンピオンズリーグ優勝経験を持つアケは理想的な人材となる。

一方で、資金力や将来性を考えればトッテナムが優位に立つ。ロンドンという立地、欧州カップ戦出場の可能性、そしてフランク監督の明確な戦術ビジョンは、選手にとって魅力的な要素となる。シティはアケをホームグロウン枠として重宝してきたが、契約は2027年までで、残り2年を切るタイミングは売却を検討する現実的な時期でもある。

マンチェスター・シティの視点

シティにとってアケは、戦術的柔軟性をもたらす貴重な存在だ。左サイドバックとセンターバックの両方を高水準でこなせる選手は限られており、特に負傷者が出た際にはその価値が一気に高まる。

しかし、今季の序列を考えれば、本人が出場機会を求めて移籍を志願する可能性は十分にある。クラブとしても、1500万〜2000万ポンドという評価額で適切なオファーが届けば、放出を検討する余地はある。

30歳を迎えたアケにとって、今後数年はキャリアの集大成となる時期だ。シティでの役割を縮小されたまま過ごすのか、それとも新天地で主力として再び輝くのか。トッテナム移籍が実現すれば、彼は若い守備陣の成長を促すリーダーとしても機能し、クラブのトップ4争いにおいて重要な駒となるだろう。

個人的な見解

アケの移籍は、トッテナムにとって戦術的な幅を広げるだけでなく、シーズンを通して安定した戦力を維持するための重要な投資になると考える。

現状の守備陣は負傷リスクが高く、特に左利きのセンターバックは代替が難しいポジションだ。アケの加入は、守備の安定化と攻撃の組み立ての両面で即効性を発揮するはず。

また、アケ自身にとっても、この冬はキャリアを左右する大きな決断の時期になる。シティでの栄光を背に、新たな挑戦に踏み出すのか。それとも現状に甘んじて控えに回るのか。

トッテナムが提示する環境は、彼にとって再び主役の座を取り戻す絶好の舞台になる可能性が高い。1月の移籍市場が開く頃、この交渉は間違いなく注目の的になる。