ペップ・グアルディオラのお気に入り!?マンチェスター・シティがバイエルンの若き司令塔、パヴロヴィッチ獲得を狙う

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ペップ・グアルディオラのお気に入り!?マンチェスター・シティがバイエルンの若き司令塔、パヴロヴィッチ獲得を狙う Manchester City

バイエルン・ミュンヘンの中盤に君臨する21歳のドイツ代表、アレクサンダル・パヴロヴィッチ。その名が今、プレミアリーグ王者マンチェスター・シティの補強リストに刻まれている。ペップ・グアルディオラが「理想的なプレミア適応能力を持つ」と評するこの若き司令塔は、2025年9月現在、ヨーロッパ中のスカウトの視線を集めている。

バイエルンではヴィンセント・コンパニの下で戦術理解を深め、60試合で4得点3アシストを記録。数字以上に評価されているのは、ボールを持ったときの落ち着きと、局面を整理する判断力だ。守備ではロドリのようにスペースを埋め、攻撃ではベルナルド・シウバのように流動的に動く。そんな“二面性”を持つパヴロヴィッチに、ペップが惚れ込むのも無理はない。

ロドリの不在が浮き彫りにした“中盤の穴”

2024-25シーズン、ロドリがACL損傷で長期離脱したことで、シティの中盤は一気に不安定になった。タイアニ・ラインデルスやニコ・ゴンサレスといった新戦力も加わったが、ロドリのように試合のテンポを支配できる選手は見当たらない。ペップはその“空白”を埋めるために、ヨーロッパ中の若手を精査してきた。

その中で浮上したのが、パヴロヴィッチだ。彼のプレーには、スペイン的なポゼッションとドイツ的な強度が共存している。パス成功率は90%を超え、守備では1試合平均2.3回のインターセプトを記録。しかも、まだ21歳。ペップが「未来の軸」として見ているのも納得だ。

ただし、バイエルンは簡単には手放さない。2024年夏に2029年まで契約を延長しており、移籍金は最低でも8000万ユーロとされている。市場価値が5500万ユーロであることを考えると、これは明らかに“拒絶の意思表示”だ。それでもシティは過去にヴィトール・レイスに巨額を投じたように、将来性に賭ける姿勢を崩していない。

ペップの哲学にフィットする“静かな支配者”

ペップ・グアルディオラが求める中盤の選手像は明確。ボールを失わず、試合のテンポを操り、守備でも貢献できる。その条件を満たす選手は限られており、ロドリの代替を探すのは至難の業だ。だが、パヴロヴィッチはその“理想像”に限りなく近い。

彼のプレーには派手さはない。だが、90分間を通して試合の流れをコントロールし、相手の攻撃の芽を摘み、味方の攻撃を加速させる。まさに“静かな支配者”と言える。ペップは彼を「技術とフィジカルのバランスが取れた稀有な存在」と評価しており、シティの中盤再構築において最重要ターゲットと見ている。

さらに、ベルナルド・シウバが30歳を超え、キャリアの終盤に差し掛かっていることも背景にある。シウバのような柔軟性を持つ選手は、ペップの戦術において不可欠だ。パヴロヴィッチはその“後継者”としても期待されている。

とはいえ、バイエルンはパヴロヴィッチを“未来のキャプテン候補”と見ており、放出には極めて慎重だ。クラブ内部では「彼を中心にチームを再構築する」という声もあり、シティが獲得に動くには相当な覚悟が必要だろう。

個人的な見解

アレクサンダル・パヴロヴィッチの名前がマンチェスター・シティの補強リストに載ったことは、ペップ・グアルディオラの“次世代構想”が本格化している証だと感じる。

ロドリのような絶対的な存在の後継者を探すのは容易ではないが、パヴロヴィッチにはその資質がある。彼のプレーには、スペイン的な繊細さとドイツ的な強度が共存しており、プレミアリーグでの成功を予感させる。

ただし、バイエルンが設定した8000万ユーロという価格は、シティにとっても簡単に動ける水準ではない。この移籍が実現するかどうかは、2025-26シーズンの中盤構成次第だろう。

もしロドリが再び離脱すれば、シティは本格的に動くはずだ。逆に、現在の中盤が安定すれば、パヴロヴィッチは“次の次の夏”まで待つことになるかもしれない。

いずれにせよ、彼の名前が移籍市場に浮上したこと自体が、ヨーロッパの中盤勢力図に変化が訪れている証だ。

この若きドイツ代表が、次にどの舞台で輝くのか――その一挙手一投足から目が離せない。