ダニ・オルモをめぐる移籍戦線の最前線!マンチェスター・シティが狙う“デ・ブライネの後継者”

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ダニ・オルモをめぐる移籍戦線の最前線!マンチェスター・シティが狙う“デ・ブライネの後継者” Manchester City

マンチェスター・シティがバルセロナのダニ・オルモ獲得に向けて最も有利な立場にあると、海外メディア『Relevo』報じている。ケビン・デ・ブライネがした退団今、ペップ・グアルディオラは新たな創造性の核を探しており、その筆頭候補が27歳のスペイン代表MFだ。

オルモは2024年夏にRBライプツィヒからバルセロナへ復帰したが、クラブの財政難とラ・リーガの厳格な給与制限により、登録問題に直面してきた。一時的な特例で前半戦に出場できたものの、シーズンを通して安定した出場機会を得られず、ハンジ・フリック監督の下では主力として扱われていない2。

この不安定な立場が、シティにとっては絶好のチャンスとなる。グアルディオラは古巣バルセロナとの強固な人脈を持ち、交渉を有利に進められると見られている。

ダニ・オルモの特性とシティでの可能性

オルモの最大の強みは、ポジションに縛られない柔軟性。トップ下、インサイドハーフ、さらにはウイングでも機能し、狭いスペースでのターンやライン間での受け方に優れている。

ライプツィヒ時代にはブンデスリーガで1試合平均2.1本のキーパスを記録し、決定機創出能力を証明してきた。バルセロナでも2024-25シーズン前半に15試合で6得点1アシストを挙げ、得点力を兼ね備えたMFであることを示した。

シティに加入すれば、ロドリを軸とした中盤に新たな変化をもたらすだろう。ベルナルド・シウバやフィル・フォーデンが担ってきた創造性を補完しつつ、オルモはより縦に速い攻撃を可能にする。

特に、アーリング・ハーランドとの相性は注目に値する。オルモの鋭いスルーパスとハーランドの爆発的な抜け出しは、プレミアリーグの守備陣にとって大きな脅威となるはず。

また、グアルディオラの戦術的要求に応えられる知性も備えている。ポジショナルプレーにおいて、オルモはスペースを見つけ出す感覚に優れ、相手の守備ブロックを崩す役割を果たせる。デ・ブライネのような圧倒的なキック精度は持たないが、代わりに多様性と柔軟性でチームに新しいリズムを与える可能性がある。

バルセロナの苦境と移籍市場の駆け引き

バルセロナは依然として財政難に苦しんでおり、ラ・リーガの規制により選手登録の制限を受け続けている。オルモはフリック監督にとって残したい選手の一人だが、クラブの経営陣にとっては売却可能な資産と見なされている。6000万〜7000万ユーロのオファーが届けば、交渉のテーブルにつかざるを得ないとの見方が強い。

一方で、シティは資金力だけでなく、グアルディオラの存在が交渉を後押しする。彼のバルセロナ時代の人脈は今も健在であり、クラブ間の信頼関係を背景にスムーズな交渉が期待されている。

個人的な見解

デ・ブライネという唯一無二の存在を失った痛みは計り知れないが、その穴を埋めるのは「同じタイプの選手」ではなく「新しい形の創造性」だ。オルモはその答えを提示できる数少ない選手の一人だろう。

ただし、リスクも存在する。怪我の多さや、バルセロナで定位置を確保できていない現状は不安材料だ。

しかし、グアルディオラの下で戦術的に磨かれれば、オルモはシティの攻撃を再定義する存在になり得る。もしこの移籍が実現すれば、プレミアリーグの勢力図に新たな緊張感をもたらすことは間違いない。

さらに、オルモの加入はシティの中盤に「多様性」という新しい武器を加えることになる。デ・ブライネの後継者という枠に収まらず、チームの攻撃を再構築する触媒となる可能性を秘めている。

攻撃的MFとしてラヤン・シェルキを迎れたシティがこの賭けに出るかどうか、そしてバルセロナが財政難に屈するかどうか。