ロドリの負担軽減と未来の中盤支配者!マンチェスター・シティがカマヴィンガを狙う

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カマヴィンガを巡る三つ巴の戦い?マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、ニューカッスルが狙う Manchester City

マンチェスター・シティがレアル・マドリードのフランス代表MFエドゥアルド・カマヴィンガ獲得に向けて本格的に動き出している。スペイン紙『Fichajes』によれば、シティは6000万ユーロのオファーを準備しており、冬の移籍市場での実現を視野に入れているという。

22歳という若さながら、既にレアルで185試合以上に出場してきた経験を持つカマヴィンガ。しかし今季はハビ・アロンソ監督の下で出場機会を大きく減らし、ラ・リーガ開幕から8試合でわずか66分のプレーにとどまっている。キャリアの転機を迎えた若き才能に、ペップ・グアルディオラが手を差し伸べようとしている。

カマヴィンガの現在地とシティの補強戦略

カマヴィンガは2021年にスタッド・レンヌからレアル・マドリードへ移籍し、当初はその万能性と推進力で高い評価を受けた。守備的MF、インサイドハーフ、さらには左サイドバックまでこなす柔軟性は、カルロ・アンチェロッティ政権下でも重宝された。

しかし、今季から指揮を執るシャビ・アロンソ監督は中盤にフェデリコ・バルベルデ、オーレリアン・チュアメニ、ジュード・ベリンガムを軸に据え、カマヴィンガは序列を落とした。

この現実は、シティにとって絶好のチャンスとなる。昨季、ロドリが負傷で離脱した際、チームは中盤の安定感を失い、プレミアリーグとチャンピオンズリーグの両方で頂点を逃した。タイアニ・ラインデルスを獲得したものの、グアルディオラが新たな中盤の核を探しているのは明白であり、カマヴィンガの獲得はその課題を一気に解決する可能性を秘めている。

さらに、シティは単なる即戦力ではなく、未来を見据えた補強を志向している。カマヴィンガは22歳にして既に国際舞台での経験を積んでおり、プレミアリーグの強度に適応できれば、ロドリの後継者として長期的にチームを支える存在になり得る。

プレースタイルとシティでの役割

カマヴィンガの最大の武器は、広範囲をカバーする守備力と、ボール奪取から前進へとつなげる推進力だ。レアルでは左サイドバックとしても起用され、守備の局面での柔軟性を証明してきた。シティに加入すれば、ロドリの代役としてアンカーに入るだけでなく、試合展開に応じてインサイドハーフや左サイドにシフトすることも可能だ。

特に注目すべきは、トランジションの局面での強さ。プレミアリーグでは攻守の切り替えが激しく、瞬時にスペースを埋める能力が求められる。カマヴィンガはその点で優れており、シティのポジショナルプレーにおいても重要な役割を担えるだろう。

また、彼のプレーは数字にも裏付けられている。昨季ラ・リーガでは90分あたり平均2.8回のタックル成功、1.9回のインターセプトを記録。さらにパス成功率は91%を誇り、守備だけでなくビルドアップの起点としても機能する。グアルディオラが好む「攻撃の第一歩を担う中盤の支配者」としての資質を備えているのだ。

レアル・マドリードは現在、ラ・リーガで首位を走っている。ベリンガム、チュアメニ、バルベルデのトリオが盤石であるため、カマヴィンガを放出しても戦力的な痛手は限定的と見られている。契約は2029年まで残っているが、出場機会を求める選手本人の意向と、6000万ユーロという高額オファーが重なれば、クラブが売却に踏み切る可能性は十分にある。

さらに、マンチェスター・ユナイテッドもカマヴィンガに関心を示していると報じられており、シティとユナイテッドによる“マンチェスター・ダービー”が移籍市場でも勃発する可能性がある。だが、現時点で最も具体的な動きを見せているのはシティであり、グアルディオラの存在が交渉を後押しするだろう。

個人的な見解

カマヴィンガの移籍は、シティにとって中盤の未来を左右する一手になると考えている。

ロドリの代役を務められる選手は世界的にも限られており、その中で22歳のカマヴィンガは理想的な候補だ。守備範囲の広さ、戦術理解度、そして若さ。すべてがシティの補強方針に合致している。

一方で、彼にとってもシティ移籍はキャリアの再生に直結する。レアルでの序列低下は決して実力不足を意味するものではなく、単にチームの構造と戦術の中で居場所を失ったに過ぎない。

グアルディオラの下で新たな役割を与えられれば、彼は再び世界の舞台で輝きを放つだろう。

この移籍が成立すれば、シティは中盤に新たなダイナミズムを手に入れることになる。ロドリとカマヴィンガの共存は、プレミアリーグにおける支配力をさらに高め、チャンピオンズリーグ制覇への道を切り開く可能性を秘めている。

冬の移籍市場、その行方はシティの未来を大きく左右することになるだろう。