出場機会を求めるコビー・メイヌー、1月の移籍市場でセリエA行きは現実味を帯びるのか

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コビー・メイヌーの名前が再び移籍市場を賑わせている。20歳のセンターハーフは、ユーロ2024でイングランド代表の中盤を支えた存在であり、未来を嘱望される逸材だ。しかしマンチェスター・ユナイテッドでは、ルベン・アモリム監督の下で出場機会をほとんど得られていない。

今シーズンにおいては、プレミアリーグでの先発はゼロ。公式戦での出場はわずか6試合、合計203分にとどまっている。唯一の先発は8月のカラバオカップ、グリムズビー・タウン戦での敗戦だった。

この現実は、2026年ワールドカップを目指すメイヌーにとって深刻。9月と10月の代表戦では招集から外れ、トーマス・トゥヘル監督の構想から遠ざかりつつある。一昨シーズン前の輝きが嘘のように、彼はベンチで時間を浪費している。本人は夏の移籍市場でローン移籍を希望したが、ユナイテッドは拒否。その結果、今も出場機会を得られず、焦燥感を募らせている。

ユヴェントスとナポリ、セリエAの2強が動く理由

そんな中、ユヴェントスとナポリがメイヌー獲得に強い関心を示している。イタリアメディア『Juve-Live』によれば、ユヴェントスは中盤の補強を急務と考えており、メイヌーを現実的な選択肢としてリストアップしている。彼の冷静なボールさばきと縦パスの精度は、セリエAの戦術的な要求に合致する。

一方、ナポリはアントニオ・コンテ監督が強く獲得を望んでおり、代理人との接触を継続していると報じられている。ナポリは昨季セリエAを制したが、今季は中盤の厚み不足が課題となっており、メイヌーの加入は即戦力として期待されている。

ユナイテッドがローン移籍を認める条件は「買い取りオプションを含まない契約」である可能性が高い。さらに、トッテナムやアストン・ヴィラ、エヴァートンといったプレミアリーグのクラブも関心を寄せており、移籍市場では激しい争奪戦が予想される。

個人的な見解

メイヌーの現状は、才能ある若手がビッグクラブで埋もれてしまう典型的なケース。

ユーロ2024で見せた堂々たるプレーを思えば、今の停滞はあまりにも惜しい。ユヴェントスやナポリといったクラブで定期的に出場機会を得れば、彼の成長曲線は再び上向くだろう。

特にセリエAは戦術的な成熟度が求められるリーグであり、メイヌーにとっては守備的なポジショニングや試合運びを磨く絶好の舞台になるはずだ。

一方で、ユナイテッドに残る選択肢も完全に閉ざされてはいない。クラブは彼を未来の中盤の核と考えており、契約延長の動きも報じられている。

しかし、選手のキャリアは待ってはくれない。ワールドカップを控える今、彼に必要なのは「信頼される90分」だ。私の見立てでは、1月の移籍市場でローン移籍を勝ち取ることこそが、メイヌーにとって最も現実的かつ前向きな選択肢になるだろう。