リバプールとシティに加えアーセナルも参戦、イアン・スビアブレを巡る熾烈な争奪戦

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リバプールとシティに加えアーセナルも参戦、イアン・スビアブレを巡る熾烈な争奪戦 Arsenal

リーベル・プレートの18歳ウインガー、イアン・スビアブレを巡る移籍戦線は、プレミアリーグのトップクラブを巻き込んだ熾烈な競争へと発展している。

英『TBR Football』の報道によれば、リバプールとマンチェスター・シティに加え、アーセナルとチェルシーも本格的に獲得レースへ参戦した。すでにアーセナルとチェルシーは選手側と接触を持ったとされ、リバプールもリスト上位に彼を据えている。

スビアブレは現在、チリで開催中のU-20ワールドカップでアルゼンチン代表の主力として躍動しており、そのパフォーマンスが欧州のスカウト陣をさらに熱狂させている。

リーベル・プレートは9月末に彼との契約を延長し、契約解除条項を8500万ユーロに設定したとも伝えらている。この数字は南米の若手選手としては破格だが、近年の市場動向を考えれば、欧州のメガクラブが支払う可能性は十分にある。

リーベルはフリアン・アルバレスやクラウディオ・エチェベリといった逸材を欧州へ送り出してきたが、スビアブレはその系譜を継ぐ存在として注目されている。彼の市場価値は120万ユーロと算出されているが、実際の評価はすでにその数十倍に跳ね上がっているのが現実。

イアン・スビアブレのプレースタイルと各クラブの戦略的意図

スビアブレの特徴は、左サイドからの爆発的な突破力と、細やかなタッチで相手を翻弄するドリブルにある。カットインからのシュートは鋭く、ゴール前での冷静さも兼ね備えている。U-20ワールドカップでは、彼の縦への推進力と決定的なラストパスがアルゼンチンの攻撃を支えており、すでに「次世代の旗手」としての存在感を示している。

リバプールにとって、彼の獲得はモハメド・サラーの後継者探しと直結する。サラーの契約は2027年夏までであり、35歳を迎えるその時点での退団は現実味を帯びている。リバプールのリクルート部門は、右ウイングの将来像を描く上でスビアブレを理想的な候補と見ている。

一方、マンチェスター・シティは同クラブの “先輩” フリアン・アルバレスらアルゼンチン人選手が在籍した経験があり、彼らの存在はスビアブレにとって適応を容易にするだろう。ペップ・グアルディオラの戦術下で磨かれれば、彼の潜在能力は一気に開花する可能性がある。

さらに、アーセナルはミケル・アルテタの下で若手育成に力を入れており、スビアブレをガブリエル・マルティネッリやブカヨ・サカと並ぶ新たな攻撃の柱として構想している。チェルシーもまた、南米市場に積極的な姿勢を見せており、すでに選手側と交渉を進めていると報じられている。

個人的な見解

リバプールにとっては、サラーの後継者という極めて重要なテーマに直結しており、クラブの未来を託すに値する存在だと感じる。彼のプレースタイルはアンフィールドの熱狂と相性が良く、観客を沸かせる姿が容易に想像できる。

ただし、契約解除条項が8500万ユーロに設定されたことで、獲得にはクラブの明確な意思と大胆な投資が不可欠になる。

シティやチェルシー、アーセナルといった競合クラブが本格的に参戦している現状を考えれば、リバプールがこの争奪戦を制するのは容易ではない。

しかし、リバプールが未来を見据えるなら、スビアブレのような選手にこそ賭けるべきだと私は考える。

彼はリーベル・プレートのユニフォームをまといながらも、すでに欧州の舞台が似合う選手だ。

数年後、プレミアリーグのピッチで彼が躍動する姿は、決して夢物語ではない。むしろ、2026年の移籍市場を語る上で、イアン・スビアブレの名前は避けて通れないキーワードになるだろう。