フラムはオサスナのセンターバック、エンソ・ボヨモの獲得に向けて動きを加速させている。スペイン紙『Fichajes』の報道によれば、マルコ・シウバ率いるチームは冬の移籍市場で守備の補強を狙っており、ボヨモが最有力候補に浮上している。
契約解除金は2500万ユーロ、契約は2029年まで残っており、オサスナは強気の姿勢を崩していない。それでもフラムは、プレミアリーグでの競争力をさらに高めるために、24歳のカメルーン代表DFをリストの最上位に据えている。
ボヨモは2024年夏にレアル・バリャドリードからオサスナへ加入。わずか1年で守備の中心に定着し、ラ・リーガでの評価を急速に高めた。身長184センチの体格を生かした空中戦の強さに加え、対人守備の粘り強さ、そしてラインを押し上げる際のスピードも兼ね備えている。オサスナの堅守を支える存在となり、プレミアリーグの複数クラブが熱視線を送るのも当然。
フラムは今季、守備面で一定の安定感を見せているものの、上位進出を狙うにはさらなる強化が不可欠だ。特にプレミアリーグの過密日程を考えれば、層の厚さはシーズンを戦い抜く上で生命線となる。ボヨモの加入は、単なる補強ではなく、クラブの未来を見据えた投資にもなり得る。
ブライトン、ノッティンガムも動くエンソ・ボヨモ争奪戦
フラムだけではない。ノッティンガム・フォレストもボヨモに接触したとも報じられている。ショーン・ダイチ新監督の下で守備再建を急ぐクラブにとって、彼の獲得は喫緊の課題。序盤戦で失点を重ね、降格圏に沈むチームにとって、即戦力のセンターバックは残留争いを左右する存在となる。
一方、ブライトンもまたボヨモに関心を寄せている。データ主導の補強戦略で知られるクラブは、将来的な転売益を見据えつつ、現在の戦力アップにも直結する選手を常に探している。
ボヨモはその条件に合致する存在であり、彼の成長曲線を考えれば、数年後により高額で売却できる可能性もある。プレミアリーグの複数クラブが契約解除金を支払う用意があるとの報道も出ており、争奪戦は激化の一途をたどっている。
さらに、ウルヴァーハンプトンも水面下で動きを見せているという。守備の安定感を欠くチームにとって、ボヨモのような即戦力は魅力的であり、冬の移籍市場でのサプライズとなる可能性もある。
オサスナにとっては、主力を失うリスクとクラブ経営における大きな収入の狭間での決断となる。契約解除金2500万ユーロは、ラ・リーガ中堅クラブにとって無視できない額。だが、ボヨモがチームの戦術的中核を担っている現状を考えれば、簡単に手放すことはないだろう。
個人的な見解
エンソ・ボヨモの移籍を巡る動きは、プレミアリーグのクラブがいかに守備の即戦力を求めているかを象徴している。
フラムは現在の守備陣でも一定の安定感を見せているが、ボヨモのような若くして完成度の高いセンターバックを加えることで、より高い次元の競争力を手に入れることができる。特にプレミアリーグの過密日程を考えれば、層の厚さはシーズンを戦い抜く上で不可欠だ。
一方で、ノッティンガム・フォレストやブライトンの動きも軽視できない。フォレストは残留争いを避けるために即効性を求め、ブライトンは将来の投資価値を見据えている。
両者のアプローチは異なるが、いずれもボヨモのポテンシャルを高く評価している点では一致している。私自身は、彼のプレースタイルがプレミアリーグの強度に適応できると確信しており、特に空中戦と対人守備の強さは、イングランドの舞台で大きな武器になるはず。
最終的にどのクラブが彼を手にするかは、資金力と交渉力、そして選手本人の意志にかかっている。
だが一つ確かなのは、エンソ・ボヨモという名前が、この冬の移籍市場で最も注目されるディフェンダーの一人になるということだ。

