3000万ユーロ超の価値、ダニエル・ムニョスにバルセロナが本気で動く日は来るか!?

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セルハースト・パークの右サイドを駆ける男に、カンプ・ノウの視線が注がれている。ダニエル・ムニョス、コロンビア代表の右サイドバックであり、クリスタル・パレスの守備の要。その名が、バルセロナの補強リストに浮上している。

スペイン紙『Fichajes』の報道によれば、バルセロナはムニョス獲得に関心を示しているが、クリスタル・パレス側は放出に極めて慎重な姿勢を崩していない。グラスナー監督は「ベストプレーヤーは絶対に手放さない」と明言しており、移籍には3000万ユーロを大きく上回るオファーが必要とされている。

ダニエル・ムニョスのプレースタイル:バルサが惚れ込む理由

ムニョスの魅力は、守備力だけではない。現代型フルバックとして、攻守両面で高い水準を維持している。2025-26シーズンのプレミアリーグでは、ここまで14試合に出場し2ゴール2アシストを記録。だが、数字以上に注目すべきはそのプレーの質だ。

対人守備の強さ、ポジショニングの的確さ、そして何より90分間を通して落ちない運動量。これらが組み合わさることで、右サイドはまるで“封鎖地帯”と化す。さらに、攻撃面ではインナーラップやクロス精度にも優れ、ビルドアップにも積極的に関与する。バルセロナが求める「攻撃参加できる守備者」として、ムニョスは理想的な存在。

ジュール・クンデへの依存度が高い中、バルサは右サイドの再構築を迫られている。ムニョスのような選手が加われば、守備の安定性と攻撃の厚みを同時に手に入れることができる。彼のプレースタイルは、ハンジ・フリック監督の戦術にもフィットするはず。

バルセロナの補強戦略とムニョス獲得の現実

バルセロナは現在、財政的な制約の中で補強を進めなければならない。ラ・リーガのサラリーキャップ制度により、移籍金や年俸のバランスを慎重に調整する必要がある。ムニョスの市場価値は3000万ユーロ以上とされており、これはバルサにとって決して軽い負担ではない。

さらに、クリスタル・パレスはムニョスとの契約を2028年まで延長しており、クラブ側に売却の必要性はない。グラスナー監督は「彼は我々のプロジェクトの中心」と語り、放出には断固として反対している。このような状況下で、バルセロナが獲得に動くには、選手本人の意志とクラブ間の関係構築が鍵となる。

とはいえ、バルセロナは過去にも困難な交渉を乗り越えてきた。ジュール・クンデの獲得時も、財政的な制約を乗り越えた実績がある。ムニョスに対しても、クラブが本気で動けば、道は開けるかもしれない。

個人的な見解

ダニエル・ムニョスは、今のプレミアリーグでもっとも完成度の高い右サイドバックの一人だ。彼のような選手がラ・リーガに加われば、リーグ全体のレベルを引き上げる存在になるだろう。バルセロナが彼に注目するのは当然であり、むしろ遅すぎたくらいだと感じる。

ただし、現実的な移籍はすぐには訪れない。クリスタル・パレスはムニョスを中心にチームを構築しており、放出には高額なオファーと選手本人の強い意志が必要だ。

バルセロナが本気で彼を欲するなら、今から交渉の布石を打ち、2026年以降の獲得を見据えるべきだ。

個人的には、ムニョスがカンプ・ノウで躍動する姿を見てみたい。彼のプレースタイルはスペインの技術的なサッカーにぴったりであり、バルサの右サイドに新たな命を吹き込むはずだ。その日が来るまで、彼の成長を見守り続けたい。