トッテナムとマンCが狙う“戦術型CB”エズリ・コンサ、移籍市場の主役へ!?

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トッテナムとマンCが狙う“戦術型CB”エズリ・コンサ、移籍市場の主役へ!? Manchester City

アストン・ヴィラの守備を支えるエズリ・コンサが、プレミアリーグの移籍市場で最も注目を集めるセンターバックの一人となっている。28歳のイングランド代表DFは、今季も安定したパフォーマンスを披露し、トッテナムとマンチェスター・シティが本格的に獲得を検討していると英『TBR Football』が報じている。

アストン・ヴィラは公式には売却の意思を示していないが、契約は残り2年強。来夏までに延長がまとまらなければ、クラブは財政的な事情から放出を検討せざるを得ない可能性が高い。PSR(収益性・持続可能性規則)への対応も重なり、コンサの去就はヴィラにとって避けられないテーマとなりつつある。

トッテナムが求める即戦力CB

トッテナムは今季序盤こそ堅守を誇ったが、クリスティアン・ロメロの負傷離脱以降、守備の脆さが露呈している。直近のアストン・ヴィラ戦では2-1で敗れ、続くCLモナコ戦でも無得点のまま守備が崩壊寸前に追い込まれた。トーマス・フランク監督の攻撃的スタイルを支えるには、最終ラインの安定が不可欠であり、コンサのように予測力と統率力を兼ね備えたCBは理想的な補強候補だ。

さらに、コンサはプレミアでの経験値が豊富で、代表でも16キャップを積み重ねている。新戦力が適応に時間を要するリスクを考えれば、即戦力として計算できる点はトッテナムにとって大きな魅力となる。

マンチェスター・シティが描く守備の再構築

一方、マンチェスター・シティも守備陣の再編を視野に入れている。ジョン・ストーンズは負傷がちで、ナタン・アケの起用法にも揺らぎがある。ペップ・グアルディオラは、後方からのビルドアップに安定感をもたらすCBを求めており、コンサの冷静な判断力と足元の技術はその要件に合致する。

シティは過去にもヴィラの主力に関心を示しており、今夏にはスヴェレ・ニーパンの獲得で競り勝ったばかり。その流れを踏まえれば、コンサへの関心も単なる噂ではなく、実際の補強戦略の一環と見るべきだろう。

現在の市場価値は3500万ユーロとされるが、実際の移籍金は3000万ポンド以上になると予想されている。リヴァプールも今夏に獲得を試みたとされるが、来夏はトッテナムとマンCが本格的に動く可能性が高い。

アストン・ヴィラにとっては、コンサを残留させることが理想だが、契約延長がまとまらなければ、財政的な現実がクラブを動かすことになる。

個人的な見解

トッテナムに加入すれば、ロメロ不在時の不安定さを一気に解消し、攻撃的スタイルを支える守備の土台となるだろう。

逆にマンチェスター・シティに加われば、ペップ・グアルディオラの戦術にさらなる柔軟性を与え、CL制覇を狙うチームに厚みを加える。

私の見立てでは、ヴィラがPSR対応を迫られる中、来夏の移籍は現実味を帯びている。問題は、どのクラブが最も強い決断を下すかだ。

トッテナムにとっては守備の安定を取り戻すラストピース、シティにとっては戦術的完成度を高めるピース。

いずれにせよ、コンサの選択は彼自身のキャリアだけでなく、プレミア全体の物語を大きく動かすことになる。