マンチェスター・ユナイテッドが久保建英に本格接触?AFCON離脱で揺らぐ右サイドの切り札候補

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マンチェスター・ユナイテッドの右サイドに、再び大きな転換点が訪れようとしている。クラブはプレミアリーグで6位に浮上し、2位ボーンマスとの差はわずか2ポイント。夏に加入したブライアン・エンベウモとアマドの連携が攻撃の推進力を生み出し、右サイドは鋭さを取り戻した。しかし12月に迫るアフリカ・ネーションズカップで両者が離脱することは避けられず、ルベン・アモリム監督にとっては深刻な課題となっている。

この穴を埋める候補として浮上しているのが、レアル・ソシエダ所属の久保建英だ。スペイン紙『Fichajes』が報じているように、ユナイテッド、トッテナム、エバートンが関心を示している。ソシエダは契約解除条項を6000万ユーロに設定しているが、実際には4000万ユーロ前後での売却に応じる可能性が高いとされる。

久保の市場価値は2023年に6000万ユーロでピークを迎えた後、2025年現在は3000万ユーロ程度に落ち着いている。それでも、彼のプレースタイルと適応力は依然として高く評価されている。右サイドから左足で内に切り込み、ハーフスペースでの受け直しや対角線への配球で攻撃を活性化させる能力は、ユナイテッドの現行システムに自然に溶け込む。

久保建英がもたらす戦術的価値と移籍の現実味

アモリムの戦術は、可変的な4バックから中盤に厚みを加える構造を持ち、右ハーフスペースでの創造性が生命線となる。久保はその役割を担える数少ない人材だ。彼の強みは、単純な突破力ではなく、受け直しと判断の速さ、そして守備への献身性にある。プレミアリーグの強度に適応するには課題も残るが、即戦力としての期待値は高い。

さらに、久保はUEFA大会での経験を積み、国際舞台での安定感を示してきた。ソシエダでは得点関与率が高く、守備でもハードワークを惜しまない。ユナイテッドが求める「攻守両面での即効性」を備えている点は見逃せない。

一方で、クラブの優先順位は中盤強化にある。コビー・メイヌーの負担を軽減し、後列からの前進を安定させることが、チーム全体の構造を整える上で不可欠だ。INEOSの経営判断としても、まずは中盤に投資する可能性が高い。それでも、AFCON期間中の勝点確保を考えれば、右サイドの補強は現実的な選択肢となる。

久保の獲得にかかる費用は4000万ユーロ前後と見積もられており、プレミア市場の相場から見ても妥当だ。トッテナムやエバートンも同様の評価を下していることから、争奪戦は避けられない。交渉の焦点は、移籍金の分割払い、ボーナス条項、給与体系への組み込み方に移るだろう。

久保自身もプレミア移籍に前向きとされており、ソシエダの欧州カップ戦出場権を逃したことが移籍志向を強めている。語学力や海外適応力の高さもあり、文化的な壁を感じさせない点はクラブにとって安心材料だ。

ユナイテッドが久保を獲得すれば、AFCON期間中の右サイドを補うだけでなく、エンベウモやアマドが復帰した後も三者で競争を生み出せる。攻撃の厚みを増し、シーズン終盤の上位争いに向けて強力な武器となるだろう。

個人的な見解

久保建英の獲得は、ユナイテッドにとって短期的な穴埋め以上の存在になり得る。彼のプレースタイルはアモリムの戦術に適合し、右サイドの多様性を広げる。AFCONでの離脱を乗り越えるための即効性と、長期的な競争力強化を同時に実現できる点は大きな魅力と言える。

ただし、クラブが本当に勝ち続けるためには、中盤の補強を軽視してはならない。久保の獲得は理にかなっているが、それを最大化するにはメイヌーを支える新たな中盤の軸が必要だ。

個人的には、ユナイテッドがこの冬に二段構えの補強を実行し、久保と中盤の即戦力を同時に確保することが、シーズン後半の安定した勝点獲得につながると考えている。