ザルツブルクの守備的MFジャンブ、プレミアリーグ移籍へ向けて複数クラブが動く!

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ザルツブルクの守備的MFジャンブ、プレミアリーグ移籍へ向けて複数クラブが動く! Everton

冬の移籍市場を前にプレミアリーグで注目を集めているのが、レッドブル・ザルツブルク所属のマリ代表MFママディ・ジャンブだ。海外メディア『AfricaFoot』の報道によれば、ウェストハム・ユナイテッドとエヴァートンが本格的に関心を示しているようだ。移籍金は500万ユーロ前後と見込まれており、22歳の若き守備的MFを巡る争奪戦は激しさを増している。

ジャンブは2021年に母国マリのFCギダルスからザルツブルクに加入。その後、リーフェリングやルツェルンへのローンを経て経験を積み、今季は公式戦13試合に出場。オーストリア・ブンデスリーガ制覇を目指すチームの中盤で重要な役割を担っている。UEFAチャンピオンズリーグでもプレー経験を持ち、国際舞台での経験値はすでに十分だ。

ウェストハムが彼に注目する背景には、中盤の不安定さがある。ルーカス・パケタの退団希望、カルロス・ソレールのローン終了、トマーシュ・ソウチェクのパフォーマンス低下といった要素が重なり、守備的な安定感と運動量を兼ね備えた新戦力が求められている。

一方のエヴァートンも、残留争いを避けるために中盤の強化を急いでおり、フィジカルと走力を兼ね備えたジャンブは理想的な補強候補と見られている。

ジャンブのプレースタイルとプレミア適性

ジャンブのプレースタイルは、守備的MFとしての堅実さと運動量に集約される。広いエリアをカバーし、相手の攻撃を刈り取る能力に優れ、シンプルかつ正確なパスで攻撃の起点を作る。派手なプレーは少ないが、試合のリズムを整える「見えない貢献」が光るタイプ。ザルツブルクでは、相手のプレスを冷静にいなし、90分を通じて強度を落とさないフィジカルが高く評価されている。

プレミアリーグは世界でも屈指の強度を誇るリーグであり、適応には時間がかかる可能性がある。しかし、ジャンブはすでにマリ代表として国際舞台を経験しており、若さと成長余地を考えれば、数年以内にクラブの中核を担う存在へと進化する可能性を秘めている。特にウェストハムは、守備の安定と攻撃への橋渡し役を求めており、ジャンブの特性はまさにそのニーズに合致している。

また、エヴァートンにとっても彼の加入は大幅な戦力アップにつながる可能性がある。今季のエヴァートンは守備的な強度を欠き、試合終盤に失点を重ねる場面が目立つ。ジャンブのような選手が加われば、中盤の強度が増し、守備陣の負担を軽減できるだろう。

個人的な見解

ジャンブの獲得は、ウェストハムにとってもエヴァートンにとっても「未来への投資」と「即戦力補強」を両立できる一手になると考えている。

移籍金500万ユーロという額は、プレミアリーグの市場規模を考えれば破格に近い。彼が持つフィジカルと戦術理解度は、どのクラブにとっても魅力的であり、特に中盤の強度を欠くチームにとっては喉から手が出るほど欲しい存在と言って過言ではない。

ただし、彼が即座にプレミアリーグで中心選手になれるかは未知数。適応には時間が必要であり、クラブが「育てながら使う」姿勢を持てるかどうかが鍵になる。

短期的にはローテーション要員としての起用が現実的だが、長期的にはクラブの中盤を支える柱となり得るだろう。

個人的には、ウェストハムがこの冬にジャンブを獲得できれば、中盤の再構築における象徴的な補強になると感じている。彼は補強の一人にとどまらず、クラブの方向性を示す存在になり得る。

中盤の安定を取り戻し、再びヨーロッパの舞台を目指すための重要なピースとして、ジャンブの加入は大きな価値を持つだろう。