マンチェスター・ユナイテッド、アントワーヌ・セメニョ獲得へ加速!?6000万ポンドを準備か

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マンチェスター・ユナイテッドはボーンマスのアントワーヌ・セメニョ獲得に向けて本格的な動きを見せている。英『TEAMtalk』*によれば、ユナイテッドはすでに6000万ポンド規模の交渉に入っており、来夏の移籍市場を見据えた補強の最優先ターゲットとして位置づけている。

一方で、ボーンマスは今季も攻撃の中心として輝きを放つセメニョを手放す意思が薄く、7500万ポンド以上のオファーでなければ応じないと海外メディア『ESPN』が報じている。

さらに、マンチェスター・イブニング・ニュースは、セメニョが2025年夏に新契約を結んだ際にリリース条項が盛り込まれたと伝えており、その存在が移籍交渉の行方を大きく左右する可能性がある。リヴァプールやチェルシーも関心を寄せているとされ、争奪戦は熾烈さを増している。

セメニョの進化とプレースタイル

セメニョは2023年にボーンマスへ加入して以来、プレミアリーグで着実に評価を高めてきた。通算87試合で20得点10アシストを記録し、今季もすでにリーグ戦9試合で6得点3アシストと絶好調。ドミニク・ソランケがトッテナムへ移籍した後、その穴を埋めるどころか、チームの攻撃を牽引する存在へと進化した。

彼の最大の武器は、縦への推進力とフィジカルを活かしたドリブル突破。左サイドからカットインして強烈なシュートを放つ場面もあれば、右サイドでスピードを活かしてクロスを供給する場面もある。両翼を自在にこなせる柔軟性は、戦術的なオプションを広げる意味で極めて貴重だ。

また、セメニョは守備面でも献身的で、前線からのプレスで相手のビルドアップを阻害する役割を果たしている。イラオラ監督の戦術において、攻守両面で欠かせない存在となっているのは間違いない。

ユナイテッドにとっての意味

ユナイテッドは今季も攻撃の安定性に課題を抱えている。この夏にラッシュフォードやガルナチョ、サンチョら不満分子を整理し、マテウス・クーニャやブライアン・ムベウモら新たな時代に進むチームにおいて、セメニョのように即戦力で複数ポジションをこなせるアタッカーは喉から手が出るほど欲しい存在。

特に、セメニョの縦への推進力は、ユナイテッドが苦手とするブロックを敷く相手に対して有効な武器となる。速攻からの一撃、あるいは個人技で局面を打開できる選手は、オールド・トラフォードの観客を熱狂させるだろう。

ただし、交渉は容易ではない。ボーンマスはクラブの象徴的存在となったセメニョを安売りするつもりはなく、リリース条項の存在が交渉の鍵を握る。リヴァプールやチェルシーといったライバルの存在がユナイテッドの動きを複雑にしている。

さらに、ユナイテッドは中盤の補強も並行して検討しており、財政的な優先順位をどうつけるかが問われる。セメニョに7500万ポンド以上を投じる決断は、クラブの未来を左右する大きな賭けとなる。

個人的な見解

セメニョは今季のプレミアリーグで最も勢いのあるウインガーの一人だ。彼のプレースタイルはユナイテッドの攻撃に新たなリズムをもたらすだろうし、既存のアタッカーとの相性も期待できる。特に、カウンター主体の試合展開では彼の推進力が決定的な違いを生むはず。

一方で、ユナイテッドが直面する課題は資金配分だ。守備や中盤の補強も必要な中で、セメニョに巨額を投じることが正しい選択かどうかは議論の余地がある。

だが、彼がオールド・トラフォードのピッチに立ち、観客を沸かせる姿を想像すると、その投資は決して無駄にはならないと感じる。ユナイテッドが本気でタイトルを狙うなら、こうした大胆な補強が不可欠となるがはたして。