レバンテの新星カール・エッタ・エヨン、プレミアリーグ勢が熱視線

スポンサーリンク
レバンテの新星カール・エッタ・エヨン、プレミアリーグ勢が熱視線 Arsenal

ラ・リーガで急速に評価を高めているのがレバンテの22歳ストライカー、カール・エッタ・エヨンだ。英『GIVEMESPORT』の報道によれば、彼はアーセナルとマンチェスター・ユナイテッドから強い関心を寄せられている。

さらに、バルセロナも長期的なターゲットとして注目しており、本人はチェルシー加入を夢として語っている。まさに移籍市場における話題の人物となりつつある。

エヨンは2025年9月にレバンテへ加入し、契約は2029年まで残っている。今季ラ・リーガでは12試合に出場し、6ゴール3アシストを記録。出場時間は986分に過ぎないが、その中で決定的な場面を演出し続けている。

カメルーン代表でもすでに2キャップを獲得しており、国際舞台での経験も積み始めている。市場価値は2000万ユーロとされるが、CSKAモスクワが提示した3000万ユーロのオファーをレバンテが拒否した事実からも、クラブが彼を未来の軸として位置づけていることが明らか。

プレミアリーグとバルセロナが狙う理由

アーセナルはガブリエル・ジェズスの負傷リスクを考慮し、前線の補強を急務としている。マンチェスター・ユナイテッドもベンヤミン・シェシュコの控えとなる新たな得点源を探しており、カール・エッタ・エヨンの万能型プレースタイルは両クラブにとって魅力的。

バルセロナはロベルト・レヴァンドフスキの契約満了が迫る中、後継者探しを急いでおり、エヨンはその条件に合致する存在だと、スペイン紙『Football España』が伝えている。

彼のプレースタイルは、181cmの体格を活かしたポストプレーと、鋭いスプリントで裏を突く動きの両立にある。ゴール前での冷静さは、期待値(xG)を上回る決定力を示しており、さらに3アシストは周囲を活かす視野の広さを証明している。得点力とチームプレーを兼ね備えた希少な資質を持つ選手だ。

一方で、レバンテは残留争いの真っただ中にあり、クラブにとって彼を手放すことは致命的な打撃となる。ホセ・ダンビラCEOは「冬の移籍はあり得ない」と明言しており、少なくとも2025-26シーズン終了までは残留が濃厚だ。しかし、夏の移籍市場では状況が一変する可能性が高い。プレミア勢とバルセロナの争奪戦は、すでに水面下で始まっている。

個人的な見解

カール・エッタ・エヨンのケースは、ラ・リーガ中堅クラブから突如として現れた才能が、瞬く間にヨーロッパの移籍市場を席巻する典型例だ。

数字以上に印象的なのは、彼のプレーが持つ「勢い」と「説得力」である。ゴール前での冷静さ、味方を活かす柔軟性、そして試合を決定づける瞬間に現れる勝負強さ。これらは若手の成長過程を超え、すでに完成度の高いストライカーの資質を示している。

今後の展望として、プレミアリーグ移籍は現実味を帯びている。アーセナルやマンチェスター・ユナイテッドが本格的に動けば、2000万ユーロという市場価値は一気に跳ね上がるだろう。

だが、本人が夢見るチェルシー加入は、クラブの補強戦略次第で実現する可能性もある。バルセロナにとっても、レヴァンドフスキ後の世代交代を象徴する存在となり得る。

私自身の見立てでは、カール・エッタ・エヨンは「次の移籍市場で必ず動く選手」の一人だ。レバンテが残留を果たしたとしても、彼の才能を囲い込むことは難しい。むしろ、どのクラブが彼を最初に射止めるかが、2026年夏の移籍市場最大の焦点になるだろう。

彼の未来は、クラブの財政事情やリーグの競争環境、そして本人の夢が交錯する中で決まる。だが一つ確かなのは、カール・エッタ・エヨンの名前が今後数年間、欧州サッカーの移籍市場を語る上で欠かせない存在になるということだ。