プレミアリーグの冬の移籍市場を前に、エヴァートンとウェストハムが大胆な補強を狙っている。標的はアーセナルのブラジル代表ストライカー、ガブリエウ・ジェズス。
負傷と復帰を繰り返しながらも、ピッチに立てば攻撃の流れを変える存在感を放つ28歳のアタッカーは、今や両クラブの未来を左右する可能性を秘めた存在だ。アーセナルが放出を拒む中で、彼を巡る駆け引きは熱を帯び、冬のマーケットを揺らす火種となっていると、英『Caught Offside』が報じた。
エヴァートンが描くガブリエウ・ジェズスの未来像
エヴァートンがガブリエウ・ジェズスに目を向ける理由は明快だ。攻撃陣の得点力不足がチーム全体の停滞を招いている。ティエルノ・バリーやベトは期待されたほどの結果を残せず、ゴール前での迫力を欠いている。
ディヴィッド・モイーズ監督が求めるのは、前線で流動的に動き、周囲を活かしながら自らもゴールを狙える万能型のストライカー。ジェズスはその条件を満たすだけでなく、プレミアリーグでの経験値も豊富で、即戦力として計算できる存在と言える。
エヴァートンはすでにアーセナルに問い合わせを行っており、冬の移籍市場での獲得を模索している。しかし、ミケル・アルテタ監督はジェズスの放出を拒否している。ジェズス自身も「クラブのプランに含まれている」と語り、復帰後の後半戦での活躍を誓っている。エヴァートンにとっては、喉から手が出るほど欲しい存在だが、現実的には今冬の獲得は難しい状況。
それでも、ジェズスがアーセナルで序列を下げ続けるようなら、夏の移籍市場で再び動き出す可能性は高い。エヴァートンが彼を手に入れれば、攻撃陣の質は一気に変わり、残留争いから抜け出すための大きな武器となるだろう。
ウェストハムが求める即戦力ストライカー
ウェストハムもまた、ジェズス獲得に強い関心を示している。ニクラス・フュルクルクの退団が濃厚で、さらにカラム・ウィルソンもキャリアの終盤に差し掛かっている。ヌーノ・エスピーリト・サント監督が求めるのは、プレミアリーグで即戦力となるストライカーであり、ジェズスはその条件を満たすだけでなく、ヨーロッパの舞台でも経験豊富な存在と言える。
ロンドン・スタジアムにジェズスが立つ姿を想像すれば、攻撃の厚みは一気に増す。彼の流動的な動きと連動性は、ジャロッド・ボーウェンやルーカス・パケタといった攻撃陣をさらに活性化させるだろう。ウェストハムがヨーロッパの舞台で再び存在感を示すためには、ジェズスのような選手が不可欠。
ただし、現状ではアーセナルが冬の放出を拒んでいるため、ウェストハムの動きも「問い合わせ段階」に留まっている。ジェズス自身も2026年ワールドカップを見据え、アーセナルでの後半戦に集中する姿勢を示している。だが、夏の移籍市場に向けて状況が再び動き出す可能性は高い。
個人的な見解
ガブリエウ・ジェズスのキャリアは、常に「可能性」と「不安定さ」が同居してきた。
マンチェスター・シティ時代から、彼は決定力の波に悩まされながらも、チームプレーにおける献身性と柔軟性で評価を得てきた。アーセナルでも同じ。
数字だけを見れば物足りなさを感じるファンもいるだろうが、彼が前線で作り出すスペースや連動性は、アルテタの戦術に欠かせない要素と言える。
それでも、ヴィクトル・ギョケレスの加入によって序列が揺らぎ、クラブが新たな方向性を模索しているのは事実。
ジェズスが今後もアーセナルの中心に居続けるのか、それとも新天地で再び輝きを取り戻すのか。エヴァートンやウェストハムのようなクラブであれば、彼の存在感はより際立つだろう。
個人的には、ジェズスが「主役」としてプレーできる環境に身を置くことが、キャリアの次のステップに必要だと感じている。
この冬は残留が濃厚だが、夏には再び移籍市場の目玉となる可能性が高い。アーセナルが彼をどこまで信じ続けるのか、そしてジェズス自身がどの道を選ぶのか。
プレミアリーグの攻撃陣再編を語る上で、彼の存在は避けて通れない。ファンとしては、彼がどこでプレーしようとも、ピッチ上で躍動する姿を見たい。
