アーセナルとレアル・マドリードの間でロドリゴを巡る移籍交渉が大きな注目を集めている。シャビ・アロンソ監督の下で出場機会が限られているロドリゴにとって、この動きはキャリアの転機となり得る。
海外メディア『Football365』lの報道によれば、アーセナルは6000万ユーロに加え、2000万ユーロのボーナスを含むオファーを提示することを決め、レアル側も放出に前向きな姿勢を見せ始めている。
ロドリゴは2019年にサントスからレアルへ加入し、公式戦で200試合以上に出場。チャンピオンズリーグでの劇的なゴールやクラシコでの存在感など、瞬間的な爆発力を見せてきた。しかし今季はラ・リーガ前半戦で先発がわずか2試合にとどまり、序列が揺らいでいる。
ロドリゴがアーセナルに与える戦術的インパクト
アーセナルの攻撃陣はすでにブカヨ・サカ、ガブリエル・マルティネッリ、レアンドロ・トロサールといった多彩なウィンガーを抱えている。しかしアルテタが求めるのは試合を決定づける瞬間を生み出せる選手。
ロドリゴはその資質を備えている。狭いスペースでのドリブル突破、カットインからの鋭いシュート、そしてビッグマッチでの冷静なフィニッシュ。これらはアーセナルが欧州の頂点を目指す上で不可欠な要素。
データ面でも、ロドリゴは昨季ラ・リーガで90分あたりのドリブル成功数が2.8回、シュート関与率もチームトップクラスを記録。
サカが右サイドで創造性を発揮する一方、左サイドにロドリゴを配置すれば、相手守備陣は両翼からの圧力に耐えられなくなる。さらに、彼はセンターフォワード起用にも対応可能であり、アルテタの戦術的オプションを大きく広げる。
レアル・マドリードの事情と移籍市場の構図
レアル・マドリードがロドリゴ放出に傾いている背景には、クラブの未来を見据えた攻撃陣再編がある。エムバペやヴィニシウスの存在に加えて、攻撃の主軸を新世代に移行させる計画が進んでいる。ロドリゴは才能豊かな選手であるものの、クラブの中で「絶対的な存在」とは見なされなくなっているのだ。
一方で、アーセナル以外にもチェルシーやマンチェスター・シティが関心を寄せていると報じられており、競争は激化している。特にシティはサヴィーニョの去就次第で動く可能性があるとされ、アーセナルが交渉を制するためには迅速な決断が不可欠。
元アーセナルのジウベルト・シウバも「ロドリゴはアーセナルにとって素晴らしい補強になる」と語り、ブラジル人OBからの後押しも追い風となっている。
個人的な見解
ロドリゴ獲得は、アーセナルにとって念願のプレミアリーグ制覇に向けた大きな補強になると感じている。
サカとマルティネッリの両翼に加え、ロドリゴという爆発力を備えた選手を組み込めば、攻撃の厚みはプレミアリーグでも群を抜くものになる。特にチャンピオンズリーグの舞台で、彼の冷静なフィニッシュは勝敗を分ける瞬間を生み出すだろう。
ただし、懸念もある。ロドリゴはレアルで「主役」になりきれなかった選手であり、アーセナルでも序列争いに直面する可能性がある。
アルテタが彼をどのように戦術に組み込み、既存の選手たちとのバランスを取るかが最大の課題だ。もし適切にフィットすれば、アーセナルは欧州の舞台で再び輝きを取り戻すだろう。
だが、適応に失敗すれば高額投資が裏目に出るリスクもある。だからこそ、この移籍はクラブの未来を左右する「賭け」に近い。
