プレミアリーグ王者リヴァプールがこの冬の移籍マーケットにおいて、マルク・グエヒ獲得に向けて本格的に動き出していると海外メディア『Goal.com』が報じた。クリスタル・パレスの主将であり、イングランド代表センターバックとして評価を高め続けるグエヒは、2026年夏に契約満了を迎える。
クラブが後継者を確保できなかったため、今夏の移籍は成立しなかった。当時リヴァプールは3500万ポンドのオファーを提示したが、パレスは即座に拒否。代替選手を確保できなかったことが最大の理由だった。
しかし、今季序盤からグエヒは安定したパフォーマンスを披露し、1試合平均1.20回のインターセプト、5.40回のクリア、2.20回のタックル成功率を記録。空中戦勝率も65.9%に達し、守備の要として揺るぎない存在感を示している。その一方で、契約延長の兆しはなく、パレスは冬の移籍市場での売却を現実的に検討している。
グエヒのプレースタイルとリヴァプール戦術への影響
グエヒの魅力は、冷静な守備判断と対人戦の強さに加え、後方からの組み立て能力にある。パス成功率は87%を超え、縦への展開やサイドチェンジで攻撃のリズムを生み出すことができる。
ユルゲン・クロップからアルネ・スロットへと指揮官が交代したリヴァプールにおいても、センターバックは守備だけでなく攻撃の起点として重要な役割を担う。スロットは高いラインを維持しつつ、前線への素早い供給を重視する戦術を採用しており、グエヒの能力はその哲学に完全に合致する。
さらに、フィルジル・ファン・ダイクが34歳を迎え、コンディション管理が課題となる中で、グエヒは次世代のリーダーとして期待されている。イブラヒマ・コナテの退団リスクやジョー・ゴメスの去就も不透明な中、彼らの穴を埋める存在としても、グエヒの加入は不可欠。
移籍市場の駆け引きとライバルクラブの動向
グエヒを巡る争奪戦は熾烈だ。バイエルン・ミュンヘンやバルセロナ、さらにはマンチェスター・ユナイテッドも関心を示している。しかし、複数の報道によれば、グエヒ自身はリヴァプールへの移籍を望んでおり、過去の交渉でも合意寸前まで進んでいた。この背景が、リヴァプールを有利な立場に押し上げている。
所属クラブは、契約満了による無償放出を避けるため、今冬の売却を選択する可能性が高い。リヴァプールは財政的にも余裕があり、多額の予算を投じて大型補強を行った後でも、守備陣の強化に資金を割く準備が整っている。この「最後のチャンス」を逃さないためにも、交渉のスピードと条件提示の柔軟さが鍵となる。
個人的な見解
私の視点から見ても、リヴァプールがグエヒ獲得に動くのは必然。ファン・ダイクの後継者を探すという意味でも、グエヒは理想的な人材である。
彼の冷静な守備と安定したビルドアップ能力は、スロットの戦術に即座に適応し、チーム全体のバランスを引き上げるだろう。さらに、イングランド代表としての経験は、若手選手たちにとっても刺激となり、競争力を高める効果をもたらす。
ただし、移籍市場は常に不確実性を孕む。バルセロナやバイエルンが本格的に参戦すれば、交渉は複雑化する可能性がある。リヴァプールが本当にグエヒを手に入れるためには、財政面での柔軟性と選手本人の意思を尊重する姿勢が欠かせない。
もしこの取引が成立すれば、リヴァプールの守備陣は再び盤石なものとなり、プレミアリーグ連覇とチャンピオンズリーグ制覇への道が大きく開ける。冬の移籍市場の主役は、間違いなくマルク・グエヒになる。
