プレミアリーグで苦戦を続けるエヴァートンは、攻撃陣の再建を急務としている。今季のリーグ戦では得点力不足が顕著で、ティエルノ・バリーやベトといった既存のストライカーが期待通りの結果を残せていない。
英『TEAMtalk』の報道によると、アタッカー陣の強化を狙うクラブが目を向けているのがセリエAで躍動するボローニャのアルゼンチン人フォワード、サンティアゴ・カストロのようだ。
21歳のカストロは今季ここまでセリエAで10試合に出場し、4ゴール1アシストを記録。数字以上に評価されているのは、彼のプレースタイルだ。センターフォワードとしてゴール前で存在感を発揮するだけでなく、ウイングとしても機能し、相手守備を切り裂くスピードと柔軟なポジショニングでチームの攻撃を活性化させている。
ボローニャにとっては未来を託す存在であり、クラブは新契約による昇給を準備していると報じられている。しかし、契約延長がまとまらなければ、エヴァートンにとって大きなチャンスが訪れる可能性がある。
サンティアゴ・カストロの価値とエヴァートンの戦略
エヴァートンがカストロ獲得に動く場合、3500万ユーロ以上のオファーが必要とされる。これはクラブにとって決して小さな投資ではないが、現状の攻撃力不足を考えれば合理的な選択肢だ。バリーは夏に約2700万ポンドで加入したものの、プレミアリーグのフィジカルとスピードに適応するのに時間を要している。
ベトも安定感を欠き、得点源としての信頼は揺らいでいる。カストロの獲得は、こうした不安定な前線に新たな競争をもたらし、クラブ全体の攻撃力を底上げする可能性を秘めている。
さらに、カストロの週給は約1万6000ポンドとされており、プレミアリーグ基準では控えめだ。エヴァートンが提示できる条件次第では、選手本人にとっても魅力的な移籍となり得る。
とはいえ、ボローニャは次世代を担うタレントとして育てたい意向を強く持っており、売却には消極的だ。エヴァートンが本気で獲得を狙うなら、資金力だけでなくプロジェクトとしての説得力を示す必要がある。
プレースタイルの分析とプレミアリーグ適応の可能性
カストロの最大の武器は、ゴール前での冷静さと決定力だ。狭いスペースでも落ち着いてボールを収め、ワンタッチでフィニッシュに持ち込む技術は、セリエAで磨かれたものだ。
さらに、相手ディフェンダーの背後を突くタイミングの鋭さは、プレミアリーグの速い展開にも適応できる可能性を示している。いわゆるフィニッシャータイプではなく、周囲を活かすビルドアップにも関与できる点で、エヴァートンの攻撃に多様性を加える存在となるだろう。
プレミアリーグではフィジカルの強さとスピードが求められるが、カストロはその両方を兼ね備えている。若さゆえの伸びしろも大きく、適応に時間を要したとしても、長期的にはクラブの中心選手として成長する可能性が高い。エヴァートンが彼を獲得できれば、攻撃陣の未来を大きく変える一手となる。
個人的な見解
サンティアゴ・カストロは、エヴァートンにとって攻撃陣再建の鍵になると感じる。クラブが停滞から抜け出すための象徴的な一歩であり、プレミアリーグで生き残るための必須条件である得点力を補う存在になり得る。
ただし、ボローニャが提示する新契約は現実的で、選手本人もクラブに満足しているという報道を考えれば、移籍は容易ではない。
エヴァートンが本当に彼を引き抜くには、資金力だけでなく、クラブの未来像を明確に示す必要がある。カストロが「完璧なプロジェクト」でなければ動かないとされる以上、エヴァートンがその条件を満たせるかどうかが最大の焦点だ。
私自身は、プレミアリーグで躍動する姿を見たいと強く思うが、そのためにはエヴァートンがこれまで以上に野心を示す必要があると感じている。
