ノッティンガム・フォレストの壁、ムリーロを巡って、アーセナルとチェルシーが争う!

スポンサーリンク
チェルシー、守備再建の切り札はムリーロか!?リヴァプール・バルセロナも狙うプレミア屈指のセンターバック Arsenal

プレミアリーグの熱気はピッチ上だけに留まらない。ノッティンガム・フォレストのブラジル人センターバック、ムリーロを巡り、アーセナルとチェルシーが激しくぶつかり合っていると、スペイン紙『Fichajes』が伝えている。

23歳にして既にブラジル代表に名を連ね、先日のリヴァプール戦での圧巻のパフォーマンスで評価をさらに高め、今季の移籍市場最大の目玉となりつつある。移籍金は8000万から9000万ユーロとされ、両クラブの未来を左右する攻防が始まっている。

アーセナルが描く未来とムリーロの役割

ミケル・アルテタのアーセナルは、2025/26シーズンも首位争いに絡みながらも守備の安定性に課題を残している。ガブリエウとウィリアム・サリバのコンビは強固だが、負傷や過密日程を考えればバックアップの質を高める必要がある。

アルテタはポゼッションを基盤とする戦術を徹底しており、後方から冷静に展開できる左利きのセンターバックは不可欠。ムリーロはその条件を満たす存在であり、アルテタが「本気で欲している」と報じられるのも当然。

アーセナルは近年、守備陣の補強に慎重な姿勢を見せてきたが、今季はタイトル奪還への執念が強い。彼のビルドアップ能力は、アルテタが志向する後方からの支配をさらに強固にし、攻撃の起点を増やすだろう。

チェルシーの再建とムリーロへの執念

一方、エンツォ・マレスカ率いるチェルシーは、守備の再構築を急務としている。ウェズレイ・フォファナの負傷癖、レヴィ・コルウィルのACL負傷、さらにはバディアシルやディサシの退団が見込まれる中で、センターバックの補強は最優先事項となっている。

マレスカはボール保持を重視するスタイルを徹底しており、後方から攻撃を組み立てられる選手を強く求めている。ムリーロはその理想像にマッチし、チェルシーの「再建の核」として位置づけられている。

チェルシーは過去1年以上にわたりムリーロを追跡しており、今冬の移籍市場で本格的に動く準備を整えている。資金力を背景に強引に獲得へ踏み切る可能性も高く、アーセナルとの競争は熾烈を極める。

フォレストはムリーロをクラブの最終ラインの要として扱っており、安売りする意思はない。移籍金は8000万から9000万ユーロとされ、これはプレミアリーグのセンターバックとして歴史的な水準に近い。クラブの欧州カップ戦出場権獲得にも直結しており、放出はクラブの未来を大きく揺るがす。

しかし、選手自身がステップアップを望む場合、フォレストが抗えないのも事実。ブラジル代表での経験を積み始めた彼にとって、アーセナルやチェルシーのようなクラブでの挑戦は自然な流れである。

個人的な見解

ムリーロを巡る争奪戦は、プレミアリーグの勢力図を塗り替える可能性を秘めている。

アーセナルに加入すれば、サリバとのコンビはリーグ屈指の守備ユニットとなり、アルテタの戦術をさらに高次元へ押し上げるだろう。

チェルシーに移籍すれば、マレスカの再建計画の中心となり、クラブの新時代を切り開く存在となる。

個人的には、ムリーロのプレースタイルはアーセナルによりフィットすると考える。冷静なビルドアップ能力と左利きという特性は、アルテタの戦術に完璧に合致する。

一方で、チェルシーの資金力と補強の緊急性を考えれば、彼がスタンフォード・ブリッジに立つ可能性も十分にある。

いずれにせよ、この移籍戦線はプレミアリーグの未来を決定づける分岐点となるだろう。