ジョシュア・ザークツィー、ローマ移籍へ合意!?マンチェスター・ユナイテッドでの苦闘に終止符か

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ジョシュア・ザークツィーのマンチェスター・ユナイテッドでのキャリアは終わりに近づいている。イタリアメディア『Gazzetta dello Sport』の報道によれば、24歳のオランダ人ストライカーはローマへのローン移籍に合意し、クラブ間交渉は最終段階に入っている。

提示された条件は、来年1月からのローン移籍に加え、ローマがチャンピオンズリーグ出場権を獲得した場合には完全移籍へと切り替わるというものだ。買い取りオプションは4000万ユーロ規模とされ、ローマにとっては財政的リスクを抑えつつ即戦力を確保できる現実的なプランである。

ザークツィーは2024年夏にボローニャからユナイテッドへ移籍金3650万ポンドで加入したが、公式戦49試合でわずか7ゴールにとどまり、期待された得点力を発揮できなかった。

2025/26シーズンに入っても序列は低く、プレミアリーグではエヴァートン戦で初めて先発を果たしたものの、38本ものクロスが供給されながらも決定的な仕事を果たせず、存在感を示すことはできなかった。ルベン・アモリム監督の下ではベンチ要員に甘んじる時間が長く、本人も深いフラストレーションを抱えていると伝えられている。

ローマが描くザークツィーの役割

ローマにとってザークツィーは、前線の厚みを増すための重要な駒だ。アルテム・ドフビクら最前線選手の不安定さやパウロ・ディバラのコンディション不安が続く中、長身でポストプレーに長けるザークツィーは、セリエAの戦術的環境に適応しやすいと見られている。

ボローニャ時代に見せた柔らかなタッチと周囲を活かすプレーは、ローマの攻撃に新たな選択肢を与える可能性が高い。さらに、ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督がアタランタ時代からザークツィーを高く評価していたことも、本人がローマ行きを選んだ大きな理由とされている。

ローマが提示した条件は極めて合理的だ。ローン移籍でリスクを抑えつつ、チャンピオンズリーグ出場権を得た場合には完全移籍へと移行する。

クラブの財政状況を踏まえた戦略であり、ザークツィー自身にとってもキャリア再生の大きなチャンスとなる。ユナイテッドが代役を確保できるかどうかが最終的な鍵を握るが、移籍成立の可能性は日に日に高まっている。

個人的な見解

ザークツィーのキャリアは、才能と期待に比して結果が伴わない典型例だと感じる。ボローニャ時代にはセリエAで確かな存在感を示したが、ユナイテッドではプレミアリーグ特有のフィジカルとスピードに適応できず、持ち味である柔らかな連携力を発揮する場面が限られてしまった。

彼のプレースタイルは、むしろセリエAの戦術的な文脈にこそ適している。ローマで再び輝きを取り戻す可能性は十分にある。

一方で、ユナイテッドにとっては大きな投資の失敗を認めることになる。だが、クラブが前進するためには、過去の誤算を引きずるよりも、新たな戦力構築に舵を切るべきだ。

ザークツィーがローマで成功すれば、ユナイテッドにとっても移籍金回収の道が開ける。両クラブにとって、この取引は合理的であり、選手本人にとってもキャリア再生の舞台となるだろう。冬のマーケットを象徴する移籍劇として、この動きは大きな注目を集め続けるに違いない。