セルティックが先行か、マンチェスター勢が追随か…17歳FWマイケル・ヌーナンの未来はどこに?

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セルティックが先行か、マンチェスター勢が追随か…17歳FWマイケル・ヌーナンの未来はどこに? Manchester City

アイルランドのシャムロック・ローヴァーズで躍動する17歳のストライカー、マイケル・ヌーナンが欧州の移籍市場を席巻している。マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、そしてセルティックが彼の獲得に強い関心を示しており、冬の移籍市場最大の焦点のひとつとなっていると地元紙『The Irish Sun』が伝えた。

ヌーナンは2025/26シーズンに入り、国内リーグで9得点を記録。さらに今年2月には、UEFAコンファレンスリーグでモルデ戦に出場し、16歳197日でゴールを決めたことで大会史上最年少得点者となった。

この一撃はアイルランド国内だけでなく欧州全体に衝撃を与え、彼の名前を一気に広める契機となった。さらに9月にはU-21アイルランド代表デビューを果たし、アンドラ戦で決勝点を挙げるなど、国際舞台でも存在感を示している。

セルティックはヌーナンを1月に獲得し、その後ローヴァーズへレンタルするプランを検討している。最大株主ダーモット・デズモンドがシャムロック・ローヴァーズの株式25%を保有していることもあり、交渉を有利に進められる可能性が高い。

一方で、マンチェスター・ユナイテッドは若手育成を再構築の柱に据えており、ヌーナンを将来の攻撃陣の核として迎え入れたい意向を持つ。マンチェスター・シティも長期的に彼を追い続けており、昨夏に事前契約を断られた経緯があるものの、その関心は衰えていない。

セルティック、マンチェスター勢、そしてヌーナン自身の選択

セルティックはウィルフリード・ナンシー新監督の下で再建を進めており、攻撃陣の強化は急務となっている。夏の補強が不十分だったことから、クラブは冬の移籍市場で積極的な動きを見せる構えだ。ヌーナンの獲得は、クラブの未来を担う若手を確保するだけでなく、欧州大会での競争力を高める狙いも含んでいる。

マンチェスター・ユナイテッドは、ヌーナンのような若手をトップチームに組み込み、クラブ再建の象徴的存在にしたいと考えている。ユナイテッドは今季も攻撃陣の不安定さが課題となっており、ヌーナンのような決定力を持つストライカーは喉から手が出るほど欲しい存在だ。

マンチェスター・シティは、既に厚い攻撃陣を抱えているが、ヌーナンを長期的な投資対象として見ている。ペップ・グアルディオラの下で育成される可能性は、技術的な成長を望む選手にとって魅力的だ。しかし、トップチームでの出場機会を得るには時間がかかることは明白であり、ヌーナン自身がそのリスクをどう捉えるかが鍵となる。

ヌーナンのプレースタイルと成長曲線

ヌーナンはペナルティエリア内での冷静さと決定力を最大の武器とする。相手ディフェンダーを背負いながらボールを収め、ワンタッチでゴールへ結びつける技術は既に成熟している。さらに、前線でのポジショニングセンスは抜群で、相手守備陣に常に脅威を与える存在。

彼はフィニッシャーとしての資質だけでなく、周囲を活かすプレーも得意とする。中盤からの縦パスを受けて味方に落とす動きや、サイドに流れてスペースを作る動きは、現代的なストライカー像に合致している。

こうした多様性は、プレミアリーグやスコティッシュ・プレミアシップといったフィジカルと戦術が要求される舞台で大きな武器となるだろう。

個人的な見解

ヌーナンの選択は、若手選手がキャリアをどう築くかを示す重要な分岐点だと考える。

マンチェスター・シティのような巨大クラブに飛び込む勇気も評価できるが、出場機会を得られずに埋もれるリスクは大きい。

ユナイテッドは即戦力としての起用が期待されるが、クラブの再建過程に巻き込まれる可能性もある。一方で、セルティックは欧州大会への出場機会と育成環境を兼ね備えており、ヌーナンにとって最も現実的で魅力的な選択肢に映る。

私の見立てでは、セルティックが提示する「獲得後にローヴァーズへレンタル」というプランは、ヌーナンにとって理想的な成長曲線を描ける道筋。

国内でのプレー時間を確保しつつ、欧州舞台への扉を開くことができる。マンチェスター勢の関心は今後も続くだろうが、ヌーナンが慎重にキャリアを積み上げる姿勢を貫くなら、セルティック行きが最も現実的な選択肢となるだろう。