ジェイドン・サンチョ、イタリア移籍が現実味…ユヴェントスとナポリが争奪戦を加速

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ジェイドン・サンチョ、イタリア移籍が現実味…ユヴェントスとナポリが争奪戦を加速 Manchester United

マンチェスター・ユナイテッドは今夏、INEOS社の主導のもと移籍市場で積極的な動きを見せている。既にウォルバーハンプトンからマテウス・クーニャを6250万ポンドで獲得し、さらにブレントフォードのブライアン・ムベウモに対しても6000万ポンド以上の2度目のオファーを出したと報じられている。

このような大型補強を実現するためには、既存戦力の整理が不可欠だ。アントニーやガルナチョ、ラッシュフォード、そしてジェイドン・サンチョの4人が放出候補に挙げられており、ルベン・アモリム監督は来月のアメリカツアーに彼らを帯同させない方針だと、英『Telegraph』が伝えている。

ジェイドン・サンチョは2021年に7200万ポンドの移籍金でボルシア・ドルトムントから加入。しかし加入後は期待を大きく裏切った。クラブにとっては明確な“失敗補強”であり、今夏の売却は損切りの意味合いも強い。

セリエAの二大勢力が動く…移籍実現のカギは給与

このような状況のなか、ユヴェントスとナポリがジェイドン・サンチョに強い関心を示している。イタリアの著名ジャーナリスト、ジャンルカ・ディ・マルツィオ氏は、ユヴェントスがユナイテッドと直接交渉を開始したと報道。

また、昨夏から関心を持ち続けてきたユヴェントスは、クリスティアーノ・ジュントーリがフロントを指揮する中で再び動きを強めており、今回の獲得にはゼネラルマネージャーのダミアン・コモリが深く関与していると伝えられている。

一方で、ナポリはサンチョ側と早い段階からコンタクトを取っていたと、伊『Sky Sport Italia』が報じている。すでに選手陣営との交渉も進んでおり、アントニオ・コンテ監督も獲得に前向きで、攻撃の再構築を図るうえで鍵となる補強と見ているようだ。

ただし両クラブにとって共通の課題となるのが、ジェイドン・サンチョの高額な給与だ。チェルシーでのレンタル期間中にもこの点がネックとなり、完全移籍には至らなかった経緯がある。セリエAへの移籍を実現するには、サンチョ自身が報酬面で大幅な譲歩を受け入れる必要があるだろう。

なお、2024-25シーズンをチェルシーで過ごしたジェイドン・サンチョは、公式戦42試合で15ゴールを記録。カンファレンスリーグ決勝でもネットを揺らす活躍を見せたが、エンツォ・マレスカ監督のもとでポジションを確保するには至らず、プレミアリーグでは3ゴール5アシストにとどまった。

再び舞台を変えて復活を期すジェイドン・サンチョ。プレミアリーグでの挫折を糧に、近年イングランド人選手にとって再起の場所ともなっているイタリアで真の才能を花開かせることができるのか。