プレミアリーグの名門アーセナルが新たな攻撃オプションの確保に向けて動き出している。ターゲットとされているのは、昨季アタランタで圧巻のパフォーマンスを披露したナイジェリア代表FWアデモラ・ルックマンだ。
伊『Corriere della Sera』によると、アーセナルはルックマン獲得に向けてすでに初期交渉に入っており、移籍金は5000万ユーロ前後になると見込まれている。現時点では両クラブの間で正式な合意は報じられていないものの、交渉が水面下で進行していることは間違いない。
攻撃陣の厚みを増す存在！プレミア経験豊富なアタッカー
ルックマンは昨季セリエAで20ゴール7アシストを記録し、アタランタのヨーロッパリーグ制覇に大きく貢献した。その存在感は一過性の活躍ではなく、ウイングから中央まで幅広く対応できる戦術的な柔軟性を備えたアタッカーとして、マーケットでも高い評価を受けている。
現在27歳と選手として成熟期に入り、アーセナルの求める即戦力としても申し分ない。すでにガブリエル・マルティネッリやブカヨ・サカといったタレントが揃う中で、ルックマンの加入は攻撃の幅をさらに広げる可能性を秘めている。とりわけ、左右両サイドでのプレーやカウンター時の推進力は、今のアーセナルにとって大きな武器となるだろう。
また、ルックマン自身もプレミアリーグでの豊富な経験を持っており、かつてはエバートンやフラム、レスターでプレー。イングランドの環境に再び適応するまで時間を要する心配もない。本人にとっても欧州の頂点を目指すビッグクラブへの加入は理想的なステップアップになると見られている。
ただし、アーセナルとしては過度な資金投下には慎重な姿勢を崩しておらず、アタランタ側がどこまで譲歩するかが今後の焦点となる。特に中盤や守備陣の補強も視野に入れている同クラブにとって、ルックマン獲得が全体の戦力バランスを崩すような動きになることは避けたい構えだ。
アーセナルの今夏の補強方針は、来季のプレミアリーグ制覇、さらにはチャンピオンズリーグでの結果にも直結する重要なピースとなる。ルックマンがエミレーツ・スタジアムに新たな風を吹き込むのか。