2025年夏の移籍市場が幕を開ける中、スペインから驚きの報道が届いた。ラ・リーガの名門アトレティコ・マドリードが、ナイジェリア代表MFアレックス・イウォビの獲得に向けて動き出したという。プレミアリーグのフラムで圧巻のシーズンを過ごした29歳のMFに、ディエゴ・シメオネ監督が熱視線を送っている。
アトレティコは昨季、リーグ3位と一定の結果を残したものの、中盤の安定感には課題を抱えていた。来季に向けてチームの再構築を進める中で、イウォビのような多才なミッドフィールダーの存在は、補強リストの最上位に位置付けられている様子。
プレミアで存在感を示したイウォビ、ラ・リーガ挑戦が現実味
アーセナルでキャリアをスタートさせ、エバートンを経て2023年にフラムへ移籍したイウォビは、2024-25シーズンのプレミアリーグで38試合に出場。10ゴール6アシストを記録し、攻守にわたる貢献度の高さを証明した。中盤からゴール前に飛び出す嗅覚、そして正確なパスワークはチームの攻撃に厚みを加え、フラムの躍進を支える原動力となった。
そんな彼のパフォーマンスに目をつけたのが、アトレティコ・マドリード。アフリカのサッカー専門メディア『Africafoot』によれば、アトレティコはイウォビの2028年6月までの現行契約を買い取るべく、フラムに対して2500万ユーロの移籍金を提示したとされる。
イウォビ側に提示された個人条件についても触れられており、年俸700万ユーロの4年契約が用意されているという。市場価値2800万ユーロと評価されるイウォビに対して、妥当かつ魅力的なオファー内容であることは間違いない。
フラムとしても、これほどの金額を提示されれば売却を検討する余地はあるだろう。複数クラブがイウォビの動向に注目しているとも伝えられており、移籍が実現すれば争奪戦の末での決着となる可能性もある。
ラ・リーガの舞台でイウォビがどこまで通用するのか、そしてシメオネ監督の戦術の中でどのような役割を担うのか、関心は高まるばかりだ。彼のプレースタイルは、組織的な守備と縦に速い攻撃を重視するアトレティコにおいて、攻撃的なアクセントとして機能するポテンシャルを十分に備えている。
ナイジェリア代表としても80試合に出場し10得点を記録しており、国際経験も申し分ない。ピッチ上での献身性とリーダーシップは、アトレティコに新たな活力をもたらすことになるだろう。
果たして元アーセナルMFは、スペインの地で新たな一歩を踏み出すことになるのか、それとも来季もプレミアリーグを舞台に輝くのか。