エバートン、トム・フェローズ獲得へ本腰!ウェスト・ブロムの才能に1000万ポンド提示か

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エバートン、トム・フェローズ獲得へ本腰!ウェスト・ブロムの才能に1000万ポンド提示か Everton

デイヴィッド・モイーズ監督率いるエバートンが、来シーズンを見据えた補強に歩みを進めている。今回ターゲットとなっているのは、EFLチャンピオンシップのウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンに所属する21歳のウインガー、トム・フェローズだ。

エバートンはすでに今年1月にも同選手の獲得に動いていたが、移籍金の面でクラブ間の溝が埋まらず交渉は決裂。それでも諦めることなく、今夏はおよそ1000万ポンドという条件で再交渉を進めていると報じられており、話し合いは具体的なステージへと突入していると、英『TEAMtalk』が報じた。

カルロス・コルベラン率いるウェスト・ブロムで本格的なブレイクを果たしたフェローズは、2024/25シーズンにおいて、チャンピオンシップで圧巻のスタッツを記録した。出場は45試合、記録したゴールは4つながら、アシストはリーグ最多タイとなる14を叩き出した。

予想アシスト(xA)は6.66で、決定機創出数は62。成功したクロスは40回、同数の成功ドリブル、さらに相手ペナルティエリア内でのボールタッチは129回に及ぶ。これだけを見ても、彼がピッチ上でどれほど広範囲にわたり影響を与えているかがよく分かる。

ウェスト・ブロムにとって彼は、単なる攻撃の一員ではなく、戦術の中枢ともいえる存在となっていた。昇格を目指すクラブにとっては手放すには惜しい逸材だが、状況が大きく変わってきている。

昇格失敗で売却路線へ…フェローズの去就が今夏の焦点に

エバートンとの交渉が破談に終わった1月時点では、ウェスト・ブロムは昇格争いの真っただ中にいた。しかし、シーズン終盤に失速し、2年連続でプレーオフ出場を逃したことで、クラブの姿勢は一変。育成出身であるフェローズを売却すれば、帳簿上では「全額が純利益」となるため、財政的にもプラスとなる。

さらに、新たに監督に就任したライアン・メイソンも、チームの刷新を視野に入れており、フェローズの退団は既定路線とみられている。現在はイングランドU-21代表としてスロバキアで行われている欧州選手権に参加しているが、大会終了後には正式な決定が下される可能性が高い。

モイーズが指揮を執るエバートンは、昨季終了とともにローンでの在籍が終わったジャック・ハリソンやイェスパー・リンドストロムの穴埋めを急務としており、クリエイティブなウインガーの補強を今夏の最優先事項としている。そうした状況において、比較的リーズナブルな移籍金で獲得可能なフェローズは、理想的なターゲットといえる。

なお、リバプール所属のベン・ドークも当初リストアップされていたとされるが、要求される移籍金は3000万ポンドに上ると報じられており、現実的ではなかった。結果的にエバートンはドークから手を引き、フェローズに注力する構えだ。

現時点で交渉されている1000万ポンドという金額については、適正価格か否か、議論が分かれている。フェローズは既に100試合以上のシニア出場経験を持つ「ホームグロウン」選手であり、年齢も21歳と若い。

今夏の移籍市場において、フェローズの去就はチャンピオンシップとプレミアリーグの間を結ぶ象徴的な一件となるかもしれない。イングランドU-21代表での活躍次第では、争奪戦がさらに激化する可能性もある。果たしてエバートンが交渉をまとめきるのか。