アーセナルと双方合意で契約解除へ…日本代表DF冨安健洋、次なるクラブはどこに?

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アーセナルと双方合意で契約解除へ…日本代表DF冨安健洋、次なるクラブはどこに? Arsenal

プレミアリーグの名門アーセナルは、2026年6月まで契約を結ぶ日本代表DF冨安健洋との双方合意のもと契約解除に至ったと、英『BBC』が報じた。2021年の夏にボローニャから加入以来、右サイドバックやセンターバックで多彩な役割を担ってきた冨安だが、近年は度重なる負傷に悩まされ、ついにロンドンの地を離れる決断を下した。

アーセナルでの苦闘の日々、忍耐と献身の4年間

イタリアからアーセナルへ加入した当初、冨安は即戦力として起用され、その堅実な守備と冷静な判断力でチームの右サイドを支えた。デビュー戦から半年間はスタメンに定着し、ミケル・アルテタ監督の下で高い評価を受けたが、その後は膝やふくらはぎの負傷が断続的に発生。2023年と2024年には2度の膝の手術を余儀なくされ、復帰と離脱を繰り返す日々が続いた。

2024-25シーズンも試合出場はわずか6分間にとどまり、クラブ関係者やファンの間でもその去就が注目されていた。アルテタ監督は今年2月、冨安が再手術を避けるために「全力を尽くしていた」と語り、選手としての姿勢や人間性を高く評価していた。回復への道のりが長引く中、クラブは冨安を少なくともあと5ヶ月間起用できないと判断し、最終的に契約解除という形で合意に至った。

英『BBC』によると、冨安は2026年までの契約に1年延長オプションが付いていたものの、両者は1年早く契約を終了する道を選んだという。アーセナル在籍中の公式戦出場は84試合。負傷続きでコンディションが整わず、出場機会に恵まれなかったとはいえ、その存在感は多くのサポーターの記憶に残り続けるだろう。

冨安の退団により、アーセナルは守備陣の再構築を迫られている。スペイン・ラ・リーガのバレンシアに所属する19歳のセンターバック、クリスティアン・モスケラの獲得に動いていると報じられており、若きタレントの獲得が近づいている。

さらに、すでにキーラン・ティアニーはセルティックへの復帰が決定しており、左サイドの主力であるオレクサンドル・ジンチェンコも今夏の移籍市場で退団の可能性が取り沙汰されている。アーセナルにとって今夏は守備陣の再編が急務となる中、冨安の離脱は象徴的な出来事となった。

一方、冨安の移籍先は現時点で明らかになっていないが、完全なフィットネスを取り戻し、再び欧州の舞台でプレーする日を多くのファンが心待ちにしている。SNSや掲示板では、冨安の人柄やプロ意識を称える声が後を絶たず、「彼が怪我さえなければ長年トップレベルで活躍できた」との評価も多い。

ピッチに再び立ち、かつてのような力強いプレーを見せる日が訪れることを願わずにはいられない。