ユヴェントス、トッテナムMFイヴ・ビスマに関心か?中盤再構築のキーマンに浮上!

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ユヴェントス、トッテナムMFイヴ・ビスマに関心か?中盤再構築のキーマンに浮上! Tottenham Hotspur

新指揮官イゴール・トゥドールの下で再出発を図るユヴェントスが、中盤のテコ入れに動き出している。伊『La Gazzetta dello Sport』によれば、ビアンコネーリはトッテナム・ホットスパー所属のマリ代表MFイヴ・ビスマに注目しており、今夏の移籍市場における現実的な補強候補と見なしているようだ。

すでにジョナサン・デイヴィッドをフリーで獲得し、前線のオプションを拡充させたユヴェントスだが、一方でドグラス・ルイスの退団が濃厚視されており、中盤の新たな軸を必要としている状況にある。

ビスマに関心を寄せる最大の理由は、移籍金の安さ。現在28歳の同選手は契約が残り1年となっており、評価額は1500万〜2000万ユーロとされる。ユヴェントスの財政状況を踏まえても、手の届く価格帯であることが評価されている。

加えて、選手としてのクオリティも申し分ない。トッテナムは2024-25シーズン、プレミアリーグで17位と低迷したものの、ビスマは公式戦44試合に出場して2ゴールを記録。中盤でのタックル成功率やプレス耐性の高さは、プレミアでも一定の評価を受けていた。

特筆すべきは、2025年のヨーロッパリーグ決勝でのパフォーマンスだ。トッテナムはマンチェスター・ユナイテッドを下してタイトルを獲得しており、ビスマも主力としてピッチに立った。

さらに、交渉の円滑化に向けた布石として、ユヴェントスのGMダミアン・コモリの存在も見逃せない。2000年代後半にトッテナムのディレクターを務めたコモリは、同クラブの会長ダニエル・レヴィと良好な関係を築いており、その個人的な繋がりが今回の交渉を後押しする可能性がある。

移籍の成否はユヴェントスの今後を左右するか

ユヴェントスは長らく、ニューカッスルのサンドロ・トナーリやインテルのダヴィデ・フラッテージといった選手に関心を示してきた。しかし、いずれも売却を拒否されており、実現の可能性は極めて低いとされている。

こうした背景を踏まえると、契約状況や実績、価格のバランスにおいて、イヴ・ビスマは極めて理にかなったターゲットだ。実際、トッテナムでの3シーズンで79試合に出場し、中盤のバランサーとして安定感を発揮してきた。2018年にブライトンへ加入して以降、プレミアリーグで培ってきたフィジカルとプレービルド能力は、セリエAでも通用すると評価されている。

ただし、クラブ内外からは慎重論も出ている。ユヴェントスの一部サポーターは、「安さを重視した補強」がスカッドの質の低下を招いてきたと懸念。トッテナムのファンの間でも、今回の噂を「ありふれた憶測」として扱う声が聞かれており、すんなりと移籍が進むとは限らない。

それでも、現実的な選択肢としてイヴ・ビスマの名前が挙がっているのは、今のユヴェントスの立場をよく表している。スクデット奪還に向けて、限られたリソースの中で最大限の成果を狙うクラブの意思が、このターゲティングに表れているのかもしれない。交渉が進展するのか、それとも他クラブが割って入るのか。