マンチェスター・ユナイテッド、エンクンク獲得には、3500万ポンドの支払いが必要か?

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チェルシーFWクリストファー・エンクンクに今夏退団の可能性…ユベントスが正式接触、要求額は5900万ポンドか Chelsea

昨シーズン、プレミアリーグで大きく低迷し、チャンピオンズリーグ出場権も逃したマンチェスター・ユナイテッドが攻撃陣のテコ入れに動き出した。ルベン・アモリム監督のもと、新たなスタートを切るクラブはチェルシーに所属するクリストファー・エンクンクに注目しており、その移籍金はわずか3500万ポンドと報じられている。

英『The Mirror』が伝えるところによれば、チェルシーはエンクンクを“余剰戦力”とみなし、売却を検討中。特に信頼性の高い移籍情報で知られるファブリツィオ・ロマーノ氏も、同選手が退団に前向きであると報じている。財政的な制約、特にPSR(利益と持続可能性に関する規則)を念頭に置けば、チェルシーが主力級選手の放出を選択肢に入れるのも自然な流れ。

チェルシーで燻るエンクンク、ユナイテッドで復活なるか?

RBライプツィヒで評価を高め、2023年夏に5200万ポンドでチェルシーへ加入したフランス代表FWだが、ロンドンでは理想的なキャリアとはいかなかった。度重なる負傷に苦しみ、出場機会を安定して得られなかったことが、その背景にある。

それでも2024-25シーズンには公式戦46試合で15ゴール5アシストを記録しており、健在ぶりは見せつけた。だが、コール・パーマーやニコラス・ジャクソンらが台頭する中で、エンクンクは本来の「ナンバー10」の位置ではなくストライカーとして起用される機会が増加。結果的に自身の強みを十分に発揮できないまま、構想外と見なされる状況に追い込まれている。

一方で、ユナイテッドはエンクンクにとって“第二のキャリア”を築くには理想的な舞台だ。アモリム監督は前線の創造性と得点力を高める補強を望んでおり、すでにマテウス・クーニャ、ディエゴ・レオンの加入も決まっているものの、決定力不足が依然として課題となっている。

ラスムス・ホイルンドやジョシュア・ザークツィーの成長には時間が必要とされ、ヴィクター・オシムヘンやオリー・ワトキンスといった高額ストライカーの獲得は費用面でのハードルが高い。そんな中で、3500万ポンドという価格で手に入るエンクンクは、まさにお買い得な選択肢として浮上している。

さらに、チェルシーとユナイテッドの間ではアレハンドロ・ガルナチョを巡るトレード案も取り沙汰されており、ガルナチョが退団を希望しているとの報道も出ている。チェルシーはガルナチョに強い関心を示しており、両クラブがエンクンクと絡めたトレード案を協議中だという。

ユナイテッドにとってエンクンクの獲得は、前線に多様性と柔軟性を加える意味でも大きな意味を持つ。トップ下でもセカンドストライカーでもプレー可能な同選手は、アモリム新体制にとって重要な駒となるだろう。