守備陣刷新を狙うユベントスとウェストハム、アゲルドとルガーニのトレード交渉が進行中か?

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守備陣刷新を狙うユベントスとウェストハム、アゲルドとルガーニのトレード交渉が進行中か? West Ham United

2025年夏の移籍市場が本格化する中、イタリアとイングランドの名門クラブが水面下で進めている大型トレードが注目を集めている。イタリアの移籍情報に精通したジャーナリスト、ジャンルカ・ディ・マルツィオ氏によると、セリエAのユベントスとプレミアリーグのウェストハム・ユナイテッドが、両クラブのセンターバックを交換する形で交渉を続けているという。

交渉の対象となっているのは、モロッコ代表のナーイフ・アゲルドと、イタリア代表のダニエレ・ルガーニ。経験豊富な両者の入れ替えが実現すれば、両クラブにとって守備陣の再編に直結する大きな動きとなる。

ユベントスが関心を示すナーイフ・アゲルドは、フランスのレンヌから移籍金約3000万ポンドでウェストハムに加入。プレミアリーグでは怪我に悩まされながらも、2022-23シーズンにはクラブのUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ制覇に貢献した実績を持つ。

今季はラ・リーガのレアル・ソシエダにローンで加入し、公式戦21試合に出場。一定のパフォーマンスを示したが、ウェストハムでの評価はやや割れるところとなっており、セリエAのペースやプレースタイルが、アゲルドにとってより適した環境と見られている。

レアル・ソシエダは再レンタルを希望しているが、ウェストハム側は完全移籍での売却を優先。アゲルドにはバイエル・レバークーゼンやオリンピック・マルセイユといった他クラブも関心を寄せており、今後の動きが注目される。

ウェストハム側が目を向けるのは、長らくユベントスに籍を置くダニエレ・ルガーニだ。2012年にクラブに加わって以来、公式戦148試合に出場。近年は出場機会に恵まれず、今季はオランダの名門アヤックスで26試合に出場するなどローン生活が続いている。

現在、ルガーニはアメリカで開催中のFIFAクラブワールドカップにユベントスの一員として帯同中。アル・アイン戦ではベンチに座ったが、出場はなかった。

ウェストハムでは、守備陣の再編が急務。昨季は14位に沈んだ。シーズン途中にはジュレン・ロペテギ監督を解任し、元チェルシー指揮官のグレアム・ポッターが就任。守備強化が優先事項となっており、ルガーニがその一角を担う可能性が浮上している。

移籍金不要のトレード案、両クラブにとって理想的な選択肢か

選手のトレードは、サッカー界では稀なケースだが、今回のアゲルドとルガーニの入れ替えは例外的に理にかなった取引とされている。両選手ともにクラブでの立場が不安定で、環境を変えることで再起を期すには絶好のタイミングだ。

特にウェストハムは、昨季の不振から脱却するためには経験豊富なセンターバックの補強が不可欠。ルガーニの獲得が実現すれば、アゲルドの後任としてスムーズなフィットが期待できる。一方のユベントスにとっても、戦術的に柔軟で空中戦に強いアゲルドは、守備ラインの安定に寄与する可能性を秘めている。

ユベントスとウェストハム、両クラブの戦略が交差するこの取引が、実際に成立するのか。その行方を引き続き追っていきたい。