マンチェスター・ユナイテッド、セメンヨに本格接近か?リバプール含むプレミア勢も関心

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アントワーヌ・セメンヨ獲得に暗雲…マンチェスター・ユナイテッドとトッテナム、ボーンマスの要求額に二の足か Bournemouth

プレミアリーグのシーズン終盤を迎え、各クラブのスカウトが次なる補強ターゲットに熱視線を送る中、マンチェスター・ユナイテッドがボーンマス所属のガーナ代表FWアントワーヌ・セメンヨに対して強い関心を寄せていると英『Talksport』が報じている。

25歳のセメンヨは今季、ボーンマスの攻撃陣をけん引。今季は公式戦で40試合11ゴール7アシストを記録し、クラブ史上最高となる勝ち点更新に大きく貢献した。彼のスピード、パワー、そしてゴール前での冷静さは、数多のビッグクラブの注目を集めており、マンチェスター・ユナイテッドもその一つ。

特筆すべきは、そのポジション適応能力。ウィングやセンターフォワードに加えて、ウィングバックとしてもプレー可能で、システムに応じた柔軟な対応力を備える。実際、今季のユナイテッド戦ではホーム・アウェーの両試合でゴールを記録しており、直接的なインパクトを示した。

ボーンマスは高額設定…最低でも5,000万ポンド?

だが、ユナイテッドがセメンヨを手中に収めるには金銭面での大きなハードルが立ちはだかる。2024年にボーンマスとの契約を延長したばかりのセメンヨには、まだ4年の契約期間が残されており、クラブは彼を安売りする意思はない。

移籍金は最低でも5,000万〜6,000万ポンドが求められるとの見方が強く、市場価値は7,000万ポンドにも達するとされる。さらに、ニューカッスルやアーセナル、そしてリバプールも動向を注視しており、争奪戦の様相を呈してきた。

リバプールのスポーティングディレクター、リチャード・ヒューズもセメンヨを高く評価しているとされ、ボーンマス側はこの状況をオークションに持ち込み、移籍金の吊り上げを画策している可能性がある。

実は7年前にも注目…ユナイテッドとの浅からぬ縁

今回の関心は突然のものではない。実はユナイテッドは、2018年にもセメンヨにスカウトを送っていた過去がある。まだ18歳だった当時、ブリストル・シティからリーグ2のニューポート・カウンティへローン移籍中の若き才能に、オールド・トラッフォードの関係者が熱視線を送っていた。

当時のローンマネージャーによると、「ユナイテッドのスカウトは彼を本当に気に入っていた」と語っており、まさに“逸材”として注目していた存在だったようだ。結局、当時の移籍は実現せず、2023年1月にボーンマスが約850万ポンドで彼を獲得するに至っている。

ユナイテッドがこのガーナ代表FWを本気で迎え入れるには、チャンピオンズリーグ出場権の獲得がひとつの前提条件となる可能性が高い。なぜなら、セメンヨ獲得に必要な移籍予算の確保は、CL収入の有無によって大きく左右されると指摘されている。

さらに、今夏の補強プランにはウルヴズのマテウス・クーニャらもリストアップされており、予算配分の調整は必至。1億5,000万ポンド規模とされる予算の中には、選手売却による収益が組み込まれているとの見方もあり、潤沢とは言い難い。

プレミアリーグで確かな実績を積み上げ、今まさに旬を迎えるアントワーヌ・セメンヨ。攻撃力と柔軟性を兼ね備えるこのアタッカーに対して、マンチェスター・ユナイテッドは再び手を伸ばす。

だが、ボーンマスが設定する高額な移籍金に加えて、散々なプレミアリーグを過ごしていることからも、ガーナ代表のアタッカーがユナイテッド移籍を熱望する可能性は低い印象も受ける。

果たしてユナイテッドは、7年前に手が届きかけた才能を今度こそオールド・トラッフォードへ迎えることができるのか?