マルク・グエイ争奪戦勃発!ニューカッスルが一歩リード、チェルシーやトッテナムは静観

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マルク・グエイ争奪戦勃発!ニューカッスルが一歩リード、チェルシーやトッテナムは静観 Chelsea

2024-25シーズンの終盤が迫る中、イングランド国内の移籍市場が熱を帯び始めている。注目の的となっているのは、クリスタル・パレスで堅実な守備を見せてきたセンターバック、マルク・グエイだ。プレミアリーグ屈指の若手DFの獲得を巡り、ニューカッスル・ユナイテッドが主導権を握っている。

ニューカッスルが主導権を掌握、移籍金は「劇的に」下落か

『TEAMtalk』など複数メディアの報道によると、ニューカッスルはすでにグエイ獲得に向けた具体的なアプローチを開始している。昨夏、クリスタル・パレスはアドオン込みで6500万ポンドのオファーを拒否。しかし今季終了を目前に控え、状況は大きく変化している。

グエイの契約残り期間は1年。この影響で現在の評価額は4600万ポンドまで下落し、かつての提示額を大きく下回っている。「drastically reduced(劇的に下がった)」という表現が示す通り、ニューカッスルにとっては格好の「買い時」と言えるだろう。

ニューカッスルの守備陣は、ここ数年で着実に改善されてきたものの、依然として脆弱性を抱えている。主力CBのファビアン・シェアとダン・バーンはともに30代。エディ・ハウ監督が描く長期的なチーム構想において、若く経験豊富なセンターバックの補強は最優先事項となっている。

24歳のグエイは、プレミアリーグですでに130試合以上に出場し、クリスタル・パレスではキャプテンも務めた。リーダーシップと安定感を兼ね備え、イングランド代表でも高い評価を得ている。代表チームメイトのハリー・マグワイアからも「amazing(素晴らしい)」と称賛される実力者だ。

古巣のチェルシーも動向を注視している。ユース時代を過ごした「ブルーズ」には、彼にとって「未完のプロジェクト」が残されているとの見方もある。クラブは負傷者の多さに苦しんでおり、センターバックの補強は急務。ただし現時点では具体的な進展はなく、「静観」の姿勢を保っている。

トッテナムも争奪戦への参入を示唆している。主力CBのクリスティアン・ロメロにはスペイン行きの噂があり、その行方次第でグエイ獲得に本腰を入れる可能性がある。今季プレミアリーグで大苦戦が続くスパーズは、来季の復権も狙った守備陣の再構築が不可欠だ。

加えて、ノッティンガム・フォレストも関心を示しており、グエイの争奪戦は一層の激化が予想される。

財政規則も影響…グエイ獲得へ向けたクラブ内整理も

潤沢な資金力を持つニューカッスルだが、プレミアリーグの利益と持続可能性に関する規則(PSR)の遵守が求められる。つまり、高額な補強を実現するには、一定の放出も避けられない状況にある。

そのため、ジョー・ウィロックやショーン・ロングスタッフらの売却も検討されている。グエイ獲得に向けた資金捻出は、単なる移籍市場の戦略を超え、クラブ運営全体に関わる重要な課題となっている。

当の本人は、自身の去就について多くを語ることを控えている。「魔法の杖があればいいが、そんなものはない」「自分のプレーに集中するだけだ」などと述べており、外部の騒がしさに惑わされることなく、日々のパフォーマンスに注力する姿勢を貫いている。

「キャリアの終着点は考えない。誰もが自分自身の道を歩んでいる」とも語り、移籍の決断も焦ることなく、自然な流れの中で判断する意向を示している。

昨夏はリバプールも関心を示したとされるが、現時点でグエイ争奪戦の主導権を握っているのは間違いなくニューカッスルだ。移籍金の下落、契約状況、そしてクラブの補強戦略…すべての要素が整いつつある。

果たして、ニューカッスルはこの優位性を活かしてイングランド代表CBの獲得に成功するのか。それとも、チェルシーやトッテナムが逆転の一手を放つのか。