エドモン・タプソバに熱視線を送るニューカッスル!1億ユーロの高額なリリース条項がネックに

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エドモン・タプソバに熱視線を送るニューカッスル!1億ユーロの高額なリリース条項がネックに Newcastle United

2025-26シーズンに向けた補強を進めるニューカッスル・ユナイテッドが、バイエル・レバークーゼンに所属するエドモン・タプソバの獲得に関心を寄せていると、英『CaughtOffside』が報じた。

情報源は、ドイツの大手メディアBILDグループでフットボール部門責任者を務めるクリスティアン・ファルク氏。彼によると、現時点で正式なオファーは提示されていないものの、クラブ内部では本格的なリストアップが進んでいるようだ。

昨季プレミアリーグ5位に入り、チャンピオンズリーグ出場権を獲得したニューカッスルだが、守備陣の強化は急務となっている。スヴェン・ボットマンやジャマール・ラッセルズといった主力センターバックが重傷で長期離脱を余儀なくされ、代役として起用された選手たちにも安定感を欠いた試合が少なくなかった。

特にラッセルズは前十字靭帯断裂の影響でシーズン全休。キーラン・トリッピアーやダン・バーン、ファビアン・シェアなど、主力の高齢化も進んでおり、守備の世代交代は避けられない。

アフリカ屈指のセンターバックとして評価されているタプソバは、26歳と脂の乗った年齢。フィジカル、空中戦、ビルドアップに優れる。2023-24シーズンにおいては、レバークーゼンのブンデスリーガ無敗優勝に貢献した一人でもある。現行契約は2028年まで残されており、クラブ側も簡単には手放す気配はない。

問題となっているのはリリース条項の金額。ファルク氏は「タプソバには1億ユーロの解除条項が設定されている」と明かしており、この金額を満額支払えるクラブは限られていると指摘。ニューカッスルがこの額を用意できるかどうかには大きな疑問が残る。

レバークーゼン側は既に新シーズンの陣容構想にタプソバを含めており、大幅な値下げに応じる可能性も低い。ファルク氏も「この夏にバイ・アレーナを離れる可能性は低い」との見解を示しており、移籍が実現するにはニューカッスル側の大きな動きが必要となる。

守備再建に動くニューカッスル、複数ターゲット確保の動きも視野か

ニューカッスルは現在、プレミアリーグの収益性・持続可能性規定(PSR)に直接的な影響を受けているわけではない。ただし、一人の選手に1億ユーロを費やすだけの柔軟性があるかといえば疑わしく、むしろ限られた資金を複数のポジションに分散させる可能性が高いと見られている。

その意味でも、タプソバ獲得は理想ではあるが現実的ではないという指摘は少なくない。ニューカッスルが本腰を入れるには交渉戦略の見直しや、他ターゲットとの並行交渉が不可欠となる。

現時点で正式オファーが出されていない以上、状況が急変する可能性は残されている。だが、クラブが守備陣の再構築に向けて動き続けていることは確かであり、今後のマーケットの動き次第では、新たな選手の名前が浮上してくることも十分にあり得る。