インテル・ミラノ、ユナイテッドの23歳FWザークツィーに関心?セリエA復帰で再起なるか

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インテル・ミラノ、ユナイテッドの23歳FWザークツィーに関心?セリエA復帰で再起なるか Manchester United

チャンピオンズリーグ決勝進出を決めたインテル・ミラノが、来季に向けたスカッド強化に着手し始めている。その補強ターゲットの一人として、マンチェスター・ユナイテッド所属のジョシュア・ザークツィーの名前が浮上している。

伊『Corriere dello Sport』など複数のイタリアメディアが報じたところによれば、インテルはザークツィーをストライカー陣の“3番手”としてリストアップしている模様だ。ラウタロ・マルティネス、マルクス・テュラムの2枚看板を支える層の厚みが、シモーネ・インザーギ体制における課題の一つとされており、そのギャップを埋める存在として、セリエAを知るオランダ人FWに白羽の矢が立った格好。

プレミアで苦戦も、イタリア復帰で輝きを取り戻せるか

2024年夏にボローニャからマンチェスター・ユナイテッドへ移籍したザークツィーだったが、オールド・トラッフォードでのファーストシーズンは決して順風満帆ではなかった。プレミアリーグ32試合でわずか3ゴールにとどまり、全コンペティションを通じても7得点3アシストと苦しい数字が並ぶ。

特に1月以降は無得点のままシーズン終盤を迎え、4月に負ったハムストリングの怪我で2024-25シーズンをフルで戦い抜くことは叶わなかった。ルベン・アモリム監督の下で一定の評価も得たが、現時点では明確な信頼を勝ち取っているとは言いがたい状況。

インテルがザークツィー獲得に向けて検討しているのは、買い取りオプション付きのローン契約だという。ユナイテッドでのパフォーマンスを考慮すれば、クラブ間での価格交渉にも柔軟な余地があると見られている。

特筆すべきは、ザークツィーがセリエAですでにプレー経験を持っている点。ボローニャ時代に見せた創造性とフィジカルの強さ、そしてテクニカルなプレーは、インテルにとって魅力的なオプションとなり、キャリア再建の“最短ルート”となる可能性がある。

今冬にはユヴェントスへの移籍話も浮上していたザークツィーだが、彼を重用していたチアゴ・モッタ監督の退任により、ビアンコネリの関心はやや後退。一方で、インテルはジャコモ・ラスパドーリやアンジュ=ヨアン・ボニーらとともに、ザークツィーを補強リストの上位に位置付けている。

ユナイテッドはトレードを画策?ビセックの名が浮上

一部の報道では、ユナイテッドがインテルに対し、ドイツ人DFヤン・アウレル・ビセックとのトレードを検討すべきとの声もある。センターバック陣の刷新が必要とされる中、経験豊富なジョニー・エヴァンスやヴィクトル・リンデロフの放出に備え、後継者確保は急務だ。

右利きのCBであるビセックは、ボール扱い、空中戦、スピード、フィジカルすべてにおいて高水準を誇り、ユナイテッドの守備陣に新たな風を吹き込む可能性を秘めている。

現在、ユナイテッドは新たなストライカー候補として、スポルティングのヴィクトル・ギョケレスやイプスウィッチ・タウンFWリアム・デラップの名前が浮上している。前線のテコ入れが進む中、ザークツィーの立場はさらに微妙になりつつある。

契約期間は2029年まで残っているとはいえ、インテルが動きを加速させれば、ザークツィーのセリエA復帰は現実味を帯びてくるかもしれない。