クドゥスの後釜探しに本腰!ウェストハム、ボーンマスのタヴァーニアーに照準

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クドゥスの後釜探しに本腰!ウェストハム、ボーンマスのタヴァーニアーに照準 West Ham United

今夏の移籍市場で再建を目指すウェストハム・ユナイテッドが、次なるアタッカーとして注目しているのがボーンマスのマーカス・タヴァーニアーだ。トッテナムへと去ったモハメド・クドゥスの穴埋めを急ぐクラブにとって、創造性と得点力の両立が可能なタヴァーニアーは、最適解となるかもしれない。

ガーナ代表としても名を馳せたクドゥスは、2023年にアヤックスから加入し、2シーズンでロンドン・スタジアムに数々のハイライトをもたらした。だがその才能はトッテナムに買われ、ウェストハムは5500万ポンドという移籍金で売却。攻撃陣に残された空白は小さくなく、グレアム・ポッター新監督の最重要課題とされている。

英『Daily Mail』によると、現在26歳のタヴァーニアーには移籍金として3000万ポンドが設定されており、ウェストハムにとっても無視できない金額だ。2022年にミドルスブラからボーンマスへと加入した彼は、当時1500万ポンドと見積もられていた。ボーンマスとしては倍額での売却を目指している格好。

ポッター監督は、昨季キャプテンのジャロッド・ボーウェンに過度な得点依存を見せたチームに変化をもたらすべく、新たな攻撃の軸を模索中。創造性のみならず、相手ゴール前で決定的な仕事ができる選手の補強が不可欠となっている。

タヴァーニアーは昨季プレミアリーグで32試合に出場し、3ゴール6アシストをマーク。負傷がなければ、さらに数字は伸びていたとの見方も多く、そのポテンシャルは高く評価されている。アンリ・イラオラ監督の下で飛躍を遂げたボーンマスを、9位にまで押し上げた原動力の一人でもある。

争奪戦の様相…替候補も複数リストアップ

タヴァーニアーの争奪戦には、イングランド国外からの関心も高まっている。特にトルコのフェネルバフチェとベシクタシュは本格的な獲得に乗り出す構えを見せており、ウェストハムにとっては時間との勝負になりそうだ。

一方、ポッター監督は攻撃陣の補強において、タヴァーニアーだけに的を絞っているわけではない。レスター・シティに所属する21歳のビラル・エル・カンヌスもターゲットの一人とされており、チャンピオンシップ降格による評価低下もあり、比較的リーズナブルな価格での獲得が期待されている。サンダーランドも関心を示しており、こちらも移籍先は流動的だ。

さらに、リヴァプールのハーヴェイ・エリオットの名もショートリストに挙がっている。今年のU-21欧州選手権での印象的なパフォーマンスは記憶に新しく、複数クラブが水面下で動いていると言われる。

ただし、リヴァプールがエリオットに設定したとされる4000万ポンドという金額は、ウェストハムにとって現実的なラインとは言い難い。

その一方で、ボーンマスは同じく注目を集めていたアントワーヌ・セメンヨの残留をすでに決定しており、タヴァーニアーの売却にはある程度柔軟な姿勢を見せる可能性がある。ボーンマスはセンターバックの補強も視野に入れており、その資金捻出という意味でもタヴァーニアー放出は現実的な選択肢だ。

ポッター体制が始動し、新たなサイクルへと突入したウェストハム。クドゥスの退団で揺らぐ創造性と決定力のバランスをどう立て直すか。タヴァーニアーがそのカギを握る存在となるのか、それとも別の道を模索するのか。