来季以降を見据えた補強に着手するレアル・マドリードが、再びプレミアリーグの実力者たちに熱い視線を送っている。狙いはセンターバック。中でもリヴァプールのイブラヒマ・コナテ、そしてアーセナルのウィリアム・サリバは、将来的な守備の主軸としてリストの最上位に名を連ねていると、フランス紙『L’Equipe』が報じた。
イブラヒマ・コナテは現在リヴァプールと契約最終年を迎えており、来夏にはフリーでの移籍が可能となる。レアルが動くなら今夏の獲得も選択肢の一つだが、リヴァプール側はフランス代表DFに対して高額な移籍金を設定しており、簡単に交渉がまとまる状況ではなさそうだ。
もし2026年まで待てば、移籍金ゼロでの加入が現実味を帯びるだけに、クラブはリスクとコストの両面を慎重に見極めている。ただし、リヴァプールも契約更新を諦めておらず、長期契約を結んだ場合にはリストから外れるかもしれない。
一方で、サンティアゴ・ベルナベウが長らく追い続けてきたもう一人の才能が、アーセナルのウィリアム・サリバだ。過去には今夏の最優先ターゲットにまで浮上していたが、アーセナルが設定した移籍金が法外な金額だったため、レアルはこの夏の獲得を見送る判断を下した。結果的に彼らは、ボーンマスから将来有望なディーン・ハイセンを獲得することに舵を切った。
ただ、レアル・マドリードがこのまま守備の補強を終えるはずがない。2026年夏には再び本格的な動きを見せるとの見方が強まっており、その際に再浮上するのがウィリアム・サリバだ。彼はミケル・アルテタ監督の下、アーセナル守備陣の中心としてリーグ屈指の評価を受けており、現時点では非売品に近い存在。しかし、長期的に見れば獲得の機会が訪れる可能性は否定できない。
とはいえ、アーセナルとの契約は2027年まで残っており、現時点での市場価値は依然として高水準。このまま推移すれば、獲得には巨額の資金が必要となる。その点でコナテは、フリーでの加入が視野に入る分、より現実的なターゲットと言えるかもしれない。
レアル・マドリードの補強戦略は、目の前のシーズンだけでなく、数年先を見据えた長期的な視野で動いている。財政的なバランスと選手のポテンシャルを両立させるそのアプローチは、トップクラブとしての在り方を象徴している。