マンチェスター・ユナイテッド、マルティネス獲得に暗雲?オナナの動向が鍵か

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エミリアーノ・マルティネス、アストン・ヴィラ退団濃厚か?バルサやマンUが関心、去就に注目集まる Manchester United

マンチェスター・ユナイテッドは静かな立ち上がりを見せていたが、ここにきて風向きが大きく変わりつつある。新シーズンに向けた戦力の再構築を進める中、注目されていたのがアストン・ヴィラのアルゼンチン代表GKエミリアーノ・マルティネスの動向。

アルゼンチン大手紙『Clarin』は、マルティネスのユナイテッド移籍が「ほぼ完了」と報じ、移籍金には契約解除条項として2160万ポンドが設定されていることも明らかになっている。ユナイテッド側はこれを長期分割で支払う意向を示しており、長期的な正守護神としての位置づけがなされていると考えられていた。

だが、状況は予想以上に予測不可能。移籍成立の鍵を握るとされるのが、現守護神アンドレ・オナナの去就である。移籍市場の第一報を伝えたファブリツィオ・ロマーノ氏は、マルティネスの加入はオナナの退団が前提であると明言していた。

当初、オナナはハムストリングを痛め最大8週間の離脱と見られていたが、最新の報道では負傷の程度は軽く、エヴァートンとのプレシーズンマッチでの復帰が視野に入りつつある。さらに、プレミアリーグ開幕戦となるアーセナル戦にも間に合う可能性が高まっており、ユナイテッドがマルティネス獲得に本腰を入れる動機は一気に後退している。

サウジアラビアからの関心も以前からあったが、現時点でオナナに対する具体的なオファーは届いていない。クラブがオナナの残留を前提にシーズンを迎えるのであれば、マルティネスの移籍話はここで頓挫する可能性が高い。ユナイテッド内部で検討されていたとされるスワップディールも、オナナの早期復帰によって現実味を失いつつある。

マルティネスの件が一歩後退する一方で、攻撃陣の補強は着実に前進している。今夏の目玉補強として、ユナイテッドはウルヴスからマテウス・クーニャを獲得。加えて、ブレントフォードに所属するブライアン・ムベウモの加入も決定。

ムベウモ獲得には3度目のオファーが必要だったが、ユナイテッドは粘り強く交渉を続け、最終的にブレントフォード側も折れた形となった。スピードとインテンシティを兼ね備えた彼の加入は、攻撃のバリエーションを広げる要素として評価されている。

そのほかにも、ユヴェントスによるジェイドン・サンチョへの関心が強まり、年俸面で両者が合意に達していると報道。さらには、ランダル・コロ・ムアニに対する初期的な接触が開始されたとも報じられている。

インテル・ミラノから移籍して以来、致命的なミスで失点を許し、批判にも晒されているカメルーン代表GKと、アストン・ヴィラからの移籍が噂されるアルゼンチン代表GKの未来はどうなるのか。