アーセナルが次なるストライカー候補として注目しているのが、マインツに所属するネルソン・ヴァイパー。20歳ながら将来を嘱望されるドイツ人FWには、複数のプレミアリーグクラブも関心を寄せており、今後の展開に熱視線が向けられている。
ドイツU-21代表としても存在感を示すヴァイパーは、先日のU-21欧州選手権でも堂々たるパフォーマンスを披露。特に準決勝前のピッチでの表情には、20歳とは思えない自信と落ち着きがにじみ出ていた。ブンデスリーガでの出場数こそまだ限られているが、そのポテンシャルはドイツ国内でも高く評価されている。
移籍金は約1400万ユーロ、アーセナルが今夏にも正式オファーか
『Football Transfers』によれば、アーセナルはネルソン・ヴァイパーの動向を継続的に追っており、今夏にも正式なアプローチを行う可能性があるようだ。報道によると、移籍金はおよそ1400万ユーロと見積もられており、アーセナルの規模を考えれば比較的手頃な金額だ。
クラブは現在、攻撃陣の選択肢を増やす必要に迫られており、主力のゴール数に依存しすぎている現状に変化を加えたい考えだ。すでにスポルティングCPのヴィクトル・ギェケレシュもリストに挙がっているが、ヴァイパーはそのバックアップ、あるいは将来的な正ストライカー候補として期待されている。
とはいえ、アーセナルがヴァイパー獲得に一人勝ちというわけではない。トッテナムやブレントフォードも関心を示しており、プレミアリーグ内での三つ巴の争奪戦へと発展する可能性がある。
特にトッテナムは、新たなアタッカーの補強を必要としており、ドミニク・ソランケらとの共存を見据えた補強戦略を進めているとされる。ブレントフォードも、前線の若返りを図る中で、ヴァイパーのような将来性豊かな選手には魅力を感じているようだ。
以前、アーセナルはRBライプツィヒのベンヤミン・シェシュコにも関心を示していたが、今回のターゲットは明確に異なる路線だ。まだブレイク前の段階にある20歳のストライカーを引き入れ、育成と成長を見据えた長期的視野での補強を狙っている。
ネルソン・ヴァイパーが今夏、イングランドの地でどのクラブを選ぶのかはまだ定かではない。新シーズンも今のクラブに留まる可能性も大いにあるが、果たして若きストライカーの未来はどこにあるのか。