プレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッドが、イタリアで活躍するフランス代表ディフェンダーに熱視線を送っている。対象となっているのは、セリエA王者インテルに所属するベンジャミン・パヴァールだ。
バイエルン・ミュンヘンからインテル・ミラノに加入して2年が経過したこの28歳DFに対して、ユナイテッドが初期のコンタクトを取ったようだ。現時点では本格交渉には至っていないが、クラブは今夏の補強リストの一人として名前を挙げており、状況を注目している。
一方のインテルは、主力の流出に対して警戒感を抱きつつも、3500万ユーロというオファーが届けば、交渉に応じる可能性があるとされている。移籍専門サイト『Transfermarkt』はパヴァールの市場価値を2500万ユーロと評価しており、それを上回る金額は交渉のテーブルにつくための一つの条件になっているようだ。
インテル残留を望む選手、クラブは後釜のリストアップも進行中
現状では、パヴァール本人はインテル残留を希望しているとされている。シモーネ・インザーギ監督の下で重要な役割を担っており、戦術的にも中心的な存在となっている。しかしながら、インテルは選手の高額年俸や将来的なチーム編成の柔軟性も視野に入れ、一定の条件下での売却に含みを持たせているという。
仮にユナイテッドが本格的なオファーを提示した場合、インテルはその資金を活用し、守備陣の再構築を進める可能性がある。クラブはすでにジェノアのコニ・デ・ヴィンターを代役候補にリストアップ済みで、即応体制を整えているという。
プレミアリーグでの巻き返しを図るユナイテッドにとって、豊富な経験を持つパヴァールの獲得は守備力強化という明確なテーマと合致しており、彼の多彩な守備能力は起用の幅を広げる意味でも理想的な補強となり得る。