ウルブス、1800万ユーロでサヴォーナ獲得へ!ユヴェントス生え抜きの未来を懸けた移籍劇

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ウルブス、1800万ユーロでサヴォーナ獲得へ!ユヴェントス生え抜きの未来を懸けた移籍劇 Wolverhampton Wanderers

アリアンツ・スタジアムの芝生に立つ22歳のニコロ・サヴォーナが、この夏最も注目を集める移籍候補のひとりとなっている。8歳でユヴェントスのアカデミーに足を踏み入れた生え抜きの右サイドバックが、プレミアリーグの舞台で新たな挑戦を求めている。

ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズが具体的なオファーを準備している中、ビアンコネリは果たして自らが育て上げた逸材を手放すのだろうか。

ウルブスが仕掛けるサヴォーナ争奪戦の実情

イタリアメディア『Tuttosport』が報じているように、ウルブスはサヴォーナ獲得に向けて1,700万から1,800万ユーロの正式オファーを準備している。この金額に加えて10%の転売条項も含まれており、ユヴェントスにとっては将来的な利益も見込める魅力的な提案となっている。

注目すべきは、セビージャのサンチェス・ベラスコがナポリ移籍に近づいた後、ウルブスがターゲットをサヴォーナに変更したという経緯だ。

ユヴェントスは「適切なオファーがあれば売却に応じる」構えを見せており、サヴォーナが完全に非売品ではないことを示唆している。これは今年6月に2030年まで契約を延長したばかりの選手にとって、やや意外な状況と言えるだろう。

興味深いのは、ニューカッスル・ユナイテッドも先月からサヴォーナへの関心を示していたが、具体的な進展がなかったという点。ボーンマスも潜在的な移籍先として名前が挙がっていたものの、現時点ではウルブスが獲得レースをリードしている状況が浮き彫りになっている。

生え抜きが背負う重圧と成長の軌跡

昨シーズンのサヴォーナは、ティアゴ・モッタ監督の下で飛躍的な成長を遂げた。セリエAで28試合に出場し2得点1アシストを記録しただけでなく、チャンピオンズリーグでも7試合に出場し、クラブワールドカップではグループステージ3試合すべてに先発出場を果たした。身長192センチの恵まれた体格を活かした守備力と、右サイドからの正確なクロス供給は、重要な役割を担っていた。

しかし、クラブワールドカップでの足首負傷が彼のシーズン後半に影を落とした。ヘルニアの問題も抱え、ドゥシャン・ヴラホヴィッチが同様の怪我で苦しんだのと似た状況で、若い選手にとって試練の時期となった。それでも公式戦合計37試合の出場は、トップチーム1年目としては十分すぎる実績だろう。

8歳からユヴェントスのアカデミーで育ち、プリマヴェーラで51試合4得点7アシスト、ネクストジェンでは50試合5アシストという着実な成長過程を経てきたサヴォーナ。彼の技術的成熟度とフィジカルの強さは、プレミアリーグでも通用するポテンシャルを秘めている。昨シーズン第2節のヴェローナ戦で記録したトップチーム初ゴールは、まさに彼の攻撃参加能力を象徴する場面だった。

この移籍話が現実となれば、ユヴェントスにとっては自家製タレントの売却による大きな資本利得を得られる一方で、ファンからは才能ある若手流出への批判も予想される。

プレミアリーグ開幕を控えたウルブスにとって、サヴォーナ獲得は右サイドの補強という即戦力確保と、長期的な投資の両面で魅力的な選択肢となる。果たしてこの夏の移籍市場で最も注目すべき取引の一つが成立するのか。